2014年度 6月合宿(6/17-6/22)

6月17日(火) 晴 【室堂ターミナル-雷鳥沢野営場管理所-雷鳥沢経由-別山乗越-剱沢BC】 

メンバー 長島 長坂 太田 松木 松本 籾山 新妻 細井 宮武 小野

サングラス、キャップ、ロングスパッツをつけ、室堂派出所に挨拶した後出発する。雷鳥沢野営場管理所まで順調に進む。雷鳥沢野営場管理所付近で故矢沢OBの追悼を行う。雷鳥沢の取り付き付近の称名川上では雪面が割れている箇所がみられる。雷鳥沢の登りで2年生1名が遅れる。途中2600m付近で休憩の際に1年生の鍋付けに時間がかかる。雷鳥沢上部は登山道が出ている箇所があり、夏道と雪面を交互に歩く。別山乗越到着後、慎重に進み剱沢に到着する。ここで、テント設営、ブロック設営を行いBCとする。水は豊富にとれる。

CT)室堂ターミナル(9:40)-雷鳥沢野営場管理所(10:20-10:35)-2600m付近(12:00-12:40)-別山乗越(14:55)-剱沢BC(15:15)

6月18日(水) 曇後雨後曇
A隊 奥大日岳【BC-別山乗越-奥大日岳-別山乗越-BC】 

メンバー 長島 太田 籾山 新妻 細井 小野

雨具の上着を着て出発する。雪面は固く締まっている。別山乗越で雨が降ってきたため雨具の下を着る。別山乗越からは登山道と雪面を交互に歩いていく。途中新室堂乗越で休憩をとる。新室堂乗越からの登りは急斜面やトラバースがあり、慎重に進む。またカガミ谷側に雪庇が張り出している。P.2610m手前の登りは急なため、上級生が1年生の谷側につき、慎重に登る。途中1年生が遅れる。一定のペースで歩いていき、奥大日岳に到着する。頂上で雨具を脱ぐ。奥大日岳からの下りはスリップしないよう慎重に下る。称名川側をトラバース気味に歩いていく。日が出てきたため新室堂乗越でサングラスをつける。新室堂乗越からの登りでは1年生が遅れる。そのまま一定のペースで歩き、BCに到着する。

CT)BC(4:30)-別山乗越(5:05)-奥大日岳(9:00)-別山乗越(12:47)-BC (13:08)

B隊 源次郎尾根【BC-源次郎尾根取り付き-1峰-2峰-剱岳-平蔵のコル-平蔵谷出合-BC】

メンバー 長坂 松木 松本 宮武

ヘルメット、ハーネス、雨具の上を着て出発する。源次郎尾根取り付きで気をつける。取り付きで雨具の上を脱ぐ。取り付きはロープをメインFixをして登る。2300m付近の急な岩壁でもロープをFixをして登る。1峰手前の登りで雪が出始めたためザイルを繋ぎ、肌寒いため雨具の上を着る。1峰からの下りでは、ハイマツを掴みながら後向きで慎重に下る。2峰から少し進んだ所で40m懸垂下降を行う。残置されている鎖から支点をとる。2峰からの登りではシュルンドが所々見受けられたため慎重に通過していき剱岳頂上に到着する。到着後、写真を撮り下り始める。カニのヨコバイの鎖場では、鎖にカラビナをかけて通過する。平蔵のコルで休憩をとり、慎重に下っていくがシュルンドが所々に見受けられる。平蔵谷出合到着後、雨具の上を脱ぐ。剱沢の登り返しでは、2年生1名が遅れるがそのままのペースで登って行きBCに到着する。

CT)BC(4:30)-源次郎尾根取り付き(4:48)-1峰(8:22)-2峰(8:58)-剱岳(10:54-11:01)-平蔵のコル(11:39-11:49)-平蔵谷出合(12:21)-BC(13:48)

6月19日(木) 晴 
A隊 【BCにて停滞】

メンバー 長島 松木 新妻 細井 宮武 小野

 準備をして、テント張替え、テント設営訓練、ブロック補強、梱包訓練、シュラフ干し、概念の確認をする。終了後、テント内で休息をとる。

T)BC(4:15-9:00)

B隊 八ツ峰上半縦走【BC-長次郎谷出合-Cフェース取り付き-八ツ峰6峰Cフェース剣稜会ルート-Cフェースの頭-八ツ峰の頭-8峰のコル-長次郎谷出合-BC】

メンバー 長坂 籾山

 ヘルメットをかぶり出発する。長次郎谷出合を登っていく。八ツ峰の間には大きなシュルンドが空いている。Cフェースの取り付きは2P目の途中まで埋まっており、取り付きが分かりづらく探すのに時間がかかる。登り始めてからは、4PでCフェースの頭に到着する。天気は晴れており、眺望もいいのでここで小休止する。その後コンテニュアスで八ツ峰上半を縦走する。岩稜通しに進んで行き、6峰を超えたところで懸垂下降を20m行う。そのまま進み、7峰手前で三ノ窓谷側の雪の斜面をワンアット1P40m行う。7峰到着後、懸垂下降を30m行う。その後進んで行くが所々、岩稜上に雪がついているためワンアットを50m×1P、40m×1P、30m×1Pの計3回行う。8峰に到着した後、急峻な岩稜を10m懸垂下降する。その後長次郎谷側のガリーを登って行き八ツ峰の頭に到着する。しかし引き返し時間を過ぎていたため剱岳には行かず下降することに決定する。所々、大きなシュルンドが空いており池ノ谷乗越に下るのは危険と判断しここで引き返し、8峰のコルで懸垂下降を50m行うがザイルが藪にひっかかってしまい回収できなくなってしまう。回収しようと試みるが帰幕時間が迫っており、雪の状態も悪く登り直すのは危険と判断し下ることとする。そのまま長次郎谷出合まで下り、剱沢を登り返してBCに到着する。

CT) BC(3:09)-長次郎谷出合(3:40)-Cフェース取り付き(5:15)-八ツ峰6峰Cフェース剣稜会ルート-Cフェースの頭(10:15-10:36)-八ツ峰の頭(14:20)-8峰のコル(14:46)-長次郎谷出合(16:45)-BC(18:36)

C隊 北方稜線ロングラン【BC-近藤岩-池の平小屋-池平山-小窓-三ノ窓-池ノ谷乗越
-長次郎谷経由-BC】

メンバー 松本 太田

 雨具の上、ヘルメット、つけて出発する。順調に剱沢を下って行く。近藤岩からは良いペースで北俣ルートを詰めていく。1850m付近で小休止する。2000m付近でサングラスを付ける。その後2450m付近から雪が解けている箇所があり、登山道と雪面を登っていく。池平山手前の平地で小休止する。そこからは藪、雪、登山道を交えながら登っていき池平山を通過する。池平山から先も藪、雪を辿るようなルート取りである。稜線上には雪が無いが、稜線を境に剱沢側の斜面には雪が多く付いており、池ノ谷側には雪が少ない。小窓手前の藪の中をワンアット40m×1P行い、30m程進んだ後30m懸垂下降する。その後小窓で小休止する。小窓からコンテニュアスをして進む。3年生1名のペースが落ち始める。小窓ノ王を、池ノ谷側から雪の斜面を40m懸垂下降する。その時点で14時半を回っていたため、長次郎谷から下ることにする。先程の3年生1名のペースが急激に落ちたため非常にゆっくりとしたペースで進む。落石に注意しながら、池ノ谷側からバンド上に雪の斜面をトラバースして三ノ窓に出る。その後池ノ谷ガリーを詰めて行き、池ノ谷乗越に出る。池ノ谷ガリーは岩と雪の混じった斜面であった。池ノ谷乗越で小休止した後、長次郎谷を下る。途中、五、六のコル周辺に熊が出たため、居なくなったのを確認してから下る。長次郎谷には雪が豊富残っている。ゆっくりとしたペースで下り、長次郎谷出合でザイルを外し、小休止をする。剱沢を登っていくが非常にペースが遅い。20時頃にサポート隊の要請をする。20時半頃にサポート隊と平蔵谷出合い下部で合流する。BC手前で他の3年生1名のペースも落ちる。24時頃帰幕する。

CT)BC(3:07)-近藤岩(4:47)-池平山(8:07)-小窓(10:05-10:23)-三ノ窓(16:00)
-池ノ谷乗越(17:20-17:25)-長次郎谷出合(18:20-18:30)-BC(0:10)

6月20日(金) 曇 
A隊 【BC-平蔵谷出合-2200m付近引き返し-BC】

メンバー 長島 松木 籾山 新妻 細井 宮武 小野

 睡眠時間を考慮し2時間出発を遅らせる。食当の不手際で15分程出発が遅れる。雨具の上を着て、ヘルメット、軍手をつけて出発する。BCから平蔵谷出合までは良いペースで進む。剱沢の雪面は所々固いため慎重に進み平蔵谷出合につく。平蔵谷には所々シュルンドがある。平蔵谷の登りから1年生のペースが遅くなる。2200m付近で休憩をとるが体調が優れないため引き返す。ゆっくりとしたペースで進みBCへと帰幕する。

CT)BC(6:44)-平蔵谷出合(7:15)-2200m付近(8:06-8:43)-BC(10:16)

B隊 【BCにて停滞】

メンバー 長坂 太田 松本

 A隊を見送った後、各自テントの中で休息をとる。10時にトランシーバーで引き返しとの連絡を受け、そのまま待機する。

T) BC(6:44-10:16)

6月21日(土) 曇後雨 
A隊 【BC-平蔵谷出合-平蔵のコル-剱岳-平蔵のコル-平蔵谷出合-BC】

メンバー 長島 長坂 松木 籾山 新妻 細井 宮武 小野  

 上級生会を行った後、雨具の上、ヘルメット、毛手袋をつけて出発する。剱沢の雪面は固くなっているため、慎重に進む。良いペースで進み平蔵谷出合に到着する。平蔵谷上部からは急登となる。雪面は固くなっている。順調なペースで登り、平蔵のコルに到着する。平蔵のコルでハーネスとサングラスをつける。カニのタテバイでは毛手袋を外し、鎖にカラビナをかけて通過する。1年生はザイルで引き上げながら通過する。その後も良いペースで登り、剱岳に到着する。ガスが出ており視界が悪い。頂上で休憩を取り、故飯田OBの追悼をした後下る。カニのヨコバイで鎖にカラビナをかけて慎重に通過し平蔵のコルに到着する。平蔵谷の雪面は行きの時より少し柔らかくなっている。順調に進み、BCへと帰幕する。帰幕後、上級生会を開き体調の悪い3年生1名を今日中に下山させることに決定する。

BC(5:16)-平蔵谷出合(5:45)-平蔵のコル(8:28)-剱岳(9:50-10:34)-平蔵のコル(11:07)-平蔵谷出合(12:02)-BC(12:57)

B隊 【BCにて停滞】

メンバー 太田 松本  

 体調を崩している3年生1名はテント内で休養をとる。A隊を見送った後、暖房を2時間程する。融雪によりテントが浮いてきたためB、C天のみテント張替えをする。

T)BC(5:16-12:57)

下山隊 【BC-別山乗越-雷鳥沢ヒュッテ】

メンバー 長坂 太田 松本  

 体調を崩している3年生1名は空身で行く。非常にゆっくりとしたペースで途中立ち止まりながらも別山乗越へときて小休止する。その際山岳警備隊に状況を伝え、野営場管理所まで下り周辺の宿泊施設に泊まることに決定し、雷鳥沢ヒュッテに宿泊した。他の2名は東京本部とコーチ方と連絡を取り、現状を伝える。20時頃に松本OB、三戸呂OBに来ていただき、状況を伝える。

CT)BC(14:20)-別山乗越(16:23-16:40)-雷鳥沢ヒュッテ(17:30)

B6月22日(日) 雨 
本隊 【BC-別山乗越-雷鳥沢ヒュッテ-室堂ターミナル】

メンバー 長島 松木 籾山 新妻 細井 宮武 小野  

 雨が降っているため雨具を着て出発する。BCから別山乗越までは緩やかな登りが続く。霧で視界が悪く、ルートファインディングに注意する。別山乗越で休憩をとった後出発する。最初は夏道を行くが、2500m付近から雪道を下る。称名川は雪で埋まっているが割れている箇所があるため一人ずつ通過する。雷鳥沢ヒュッテに到着後、先に下山したパーティーと合流し3年生1名の体調を確認し出発する。雷鳥沢ヒュッテから室堂ターミナルまでは遊歩道が続く。途中数パーティの登山客とすれ違い室堂ターミナルに下山する。

CT)BC(4:30)-別山乗越(5:40)-雷鳥沢ヒュッテ(7:02)-室堂ターミナル(8:13)

B隊 【雷鳥沢ヒュッテ-室堂ターミナル】

メンバー 長坂 太田 松本 

 早朝に携帯電話で本隊と連絡を取り、バスの時間に合わせ別々に下山することにする。雷鳥沢ヒュッテでA隊と直接連絡を取った後、雨具を着て出発する。体調を崩した3年生の調子は昨日と変わらず、ゆっくりとしたペースで進み室堂ターミナルへ下山する。

CT)雷鳥沢ヒュッテ(7:40)-室堂ターミナル(8:55)

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