2004年度 冬山合宿(12/24-1/1)

12月24日(金) 晴れのちくもり

メンバー 小久保 乙山 北村 三戸呂 矢口

 前夜は部室で監督に、池袋で菅沢OBに見送られ高速バスにて離京する。地鉄の富山駅の待合室で朝食を摂り、電車に乗って上市へ向かう。上市駅で予約していたジャンボタクシーに乗り馬場島へ向かう。運転手さんの話では、昨日平地で初雪を観測したとの事。47年ぶりの暖冬だそうだ。馬場島へ向かう車道に雪は一切なく、伊折の近くになって道路脇に少し見かける程度。タクシーは剣センター先のゲートまで入ることができた。荷物を道路脇にデポし、雪が若干舞っているのでヤッケ上下と毛手を着けて出発。ただの車道歩きなので順調なペースで進む。少しすると空は明るくなり、剱の北方稜線がはっきり見える。馬場島に着き、馬場島荘と警備隊派出所に挨拶をし、派出所でヤマタンを受け取る。初めは手前の駐車場にテントを設営しようとするが、先により良い場所を見つけ、馬場島荘向かいの水場の前にテントを張る。私物整理後、偵察隊はすぐに出発する。残ったメンバーはわかん・アイゼンの着脱訓練、ビーコン捜索訓練を行う。

CT) 上市駅(6:50)-剣センター先のゲート(7:30-8:10)-馬場島《BH》(9:55)

<偵察隊> 小久保 乙山 三戸呂

 積雪量が極端に少ないので、当初予定していた東小糸谷経由ではなく、中山経由で奥大日尾根に取り付くことにする。車道を少し戻って中山の登山道を登る。下の方では雪は表面にうっすら着いている程度。200m位登ると足首位の積雪がある。先行パーティーのトレースがあるが元々ラッセルというほどの雪ではない。赤テープを付けながら進み、夏道通しに頂上を越えてコルまでは順調に進む。コルから先は夏道は無くなり、やぶが出てきて進むのにてこずる。コルから僅かに進んだところでいい時間となり、引き返す。帰幕すると廣瀬OBが仕事で馬場島に来られており、差し入れをいただいた。残った2名はまだビーコン捜索訓練の最中であった。

CT) BH(11:30)-中山のコル先(13:30)-BH(14:55)

 

12月25日(土) 晴れ

<BC偵察隊> 小久保 三戸呂

歩荷隊と共に出発し、中山登山道で別れる。中山のコルまでは順調に進むが、その先はやぶが出ていて歩きにくい。傾斜も思ったより急で時間がかかるがBC予定地(P1625m)に到着する。テントが2,3張り張れそうな場所である。若干やぶが雪面から顔を出しているので、より良い幕営地を探して少し先に進むが見当たらないので引き返す。帰りに1550m地点の急斜面にFix50m×1Pを固定する。以後はペースをあげて下り、順調に帰幕する。

CT) BH(6:20)-中山のコル(8:20)-BC予定地(12:30-13:00)-中山のコル(14:45)-BH(15:55)

<逆歩荷隊> 乙山 北村 矢口

 滑りやすい路面に注意しながら逆歩荷に向かう。順調に進み、ゲートで荷物を回収して引き返す。帰幕後は梱包訓練とテント張替えをし、11:00からは休憩とする。13:30頃、山本OBと松本OBが馬場島に入山される。

CT) BH(6:20)-剣センター先のゲート(7:20-7:55)-BH(9:20-11:00)

12月26日(日) 雪

<BC入り隊> 乙山 北村 松本OB

BCまでは全員同一行動とし、一緒に出発する。昨夜からの降雪で15-位の積雪がある。新雪なのでラッセルというほどではないが1年生のペースが上がらずなかなか進まない。中山のコルまではなんとか着くが、このペースではBC予定地まで辿り着けない。今後の歩荷のことも考えてBCを中山のコルに変更し、ここにテントを張る。昼食後、BC入り隊はサブ梱包をして、上部足付けに向かう。1350m付近まで登り、時間となったので引き返す。

CT) BH(6:43)-中山(9:30-9:40)-中山のコル《BC》(10:00-11:50)-1350m地点(13:05)-BC(13:55)

<歩荷隊> 小久保 三戸呂 矢口 山本OB

 昼食を摂った後、BC隊と分かれてBHへと引き返す。順調に進み帰幕する。

CT) BC(11:50)-BH(13:05)

12月27日(月) 雪

<AC偵察隊> 乙山 北村 松本OB

 BCの変更に伴いAC・FP共に変更となる。ACはP1885mと西大谷山の間で良い場所を探すこととし、西大谷山を目指して偵察に出発する。積雪は大した量ではないが靴の濡れ防止のため、オーバーシューズ・わかんで行く。1350m付近の、少し右側から巻き気味に登る急斜面にFix50m×1P固定する。P1625mからは所々ですねくらいのラッセルとなる。小ピークを3つほど越えてクズバ山手前のコルからその先の急斜面にFixを50m+20mを連続して固定する。ここで社会人パーティーに抜かれる。この作業で時間をくってしまい、ここでタイムオーバーとなり引き返す。赤テープを補充しながら下り帰幕する。

CT) BC(6:23)-P1625m(10:00)-クズバ山手前のコル(11:05-13:00)-BC(14:35)

<BC入り隊> 小久保 三戸呂 矢口 加藤OB

 6:00頃に加藤OBが合流される。一旦下山される山本OBと別れ、BC目指して出発する。昨日と同様、ゆっくりとしたペースで進む。BCに着きテントを設営し、水作りをして偵察隊の帰りを待つ。

CT) BH(6:55)-中山(9:25-9:35)-BC(9:55)

12月28日(火) くもりのち晴れ

<AC偵察隊> 乙山 北村 三戸呂 松本OB

 昨日AC予定地に到達できなかったので、再度AC偵察に向かう。クズバ山まで順調に進む。トレースは昨日の先行パーティーのものが残っている。クズバ山からP1885mまでは細く左右がきれており、また雪の量が少ないためやぶや樹林が隠れておらず、歩きにくい。左右を巻きながら小ピークのアップダウンを繰り返し、P1885mを越えると尾根は広くなだらかになる。AC候補地を探しながら進み、1950mを過ぎると一層広くなり快適そうな幕場適地が続く。ここをAC候補地にし、更に行ける所まで先に進む。西大谷山まであと30分位の所で時間となり、ここに赤旗をデポして引き返す。

CT) BC(6:35)-クズバ山(9:25)-P1885m(10:50)-西大谷山手前・2000m付近(12:30)- クズバ山(13:55)-BC(15:05)

<ルート整備隊> 小久保 矢口 加藤OB

 1年生のペースを考え別動隊として出発し、ルートの整備をしながら進み、AC予定地を目指す。ペースは上がらず、ゆっくり進む。クズバ山に着いた所で帰りの事も考えて引き返す。帰りもゆっくりなペースで下り、帰幕する。

CT) BC(6:45)-クズバ山(11:20-11:45)-BC(13:50)

12月29日(水) くもりのち晴れ

<AC歩荷隊> 小久保 北村 加藤OB

 ペースは順調で、P1885mから先はAC候補地を探しながら進み、1950m先の台地をAC予定地とし、整地をして荷物をデポする。昼食を摂ってから引き返し、帰りも良いペースで予想よりも早く帰幕する。

CT) BC(6:30)-クズバ山(9:45)-AC予定地(11:00)-BC(13:00)

<サポート隊> 乙山 三戸呂 矢口 松本OB

 再入山される山本OBを出迎えに馬場島を目指して出発する。今日も1年生のペースが上がらず、非常にゆっくりしたペースで進む。中山を越え、1時間ほど下った所で山本OBと合流し、すぐに引き返す。夕方から雪が降り始める。

CT) BC(6:35)-中山(7:00)-山本OBと合流(7:55)-BC(9:25)

12月30日(木) 雪のちくもり

<ACデポ回収隊> 小久保 乙山 加藤OB 山本OB

 1年生の膝、2年生の靴ずれと体調不良者が続出のため、頂上へ向かう事をあきらめ下山活動に移ることにし、上部にデポした荷物を回収しに向かう。昨晩から降雪が続いており、出だしから膝くらいのラッセルとなる。P1625mまでの斜面も雪がついて歩きやすくはなったが、昨日までの様なペースでは進めない。クズバ山からP1885mの細い尾根は昨日までと様相が一変して大部分が尾根上を歩けるようになっている。クズバ山を過ぎた辺りから雪は止み、北方稜線や大日岳の主稜線が見渡せるようになってくる。P1885mに達した頃には引き返すべき時間となっていたが、明日の天候がはっきりせず、また雪が降ればせっかくのトレースが埋まって同じ事を繰り返してしまうと考え、天気がもっている今日のうちにナイター覚悟で回収してしまうことにし、先に進む。P1885mを過ぎても、深いラッセルは続き、急な斜面では腰から胸くらいまでありペースは上がらない。AC予定地に着き、ザックを置いて空荷で更に先の赤旗がデポしてある2000m地点目指して進む。ようやく赤旗デポ地点に着いた頃には既に薄暗くなっており、旗を回収し急いで引き返し、AC予定地でデポしていた荷を梱包しヘッドランプを点けてBCを目指す。標識を回収しながら進むが、Fixは明日回収することにする。無事BCに帰幕し、夕食後に食糧解除とした。

CT) BC(6:30)-P1625m(9:10)-クズバ山(11:25)-P1885m(13:50)-AC予定地(15:55)-赤旗デポ地点(17:20)-AC予定地(18:00-18:10)-クズバ山(19:50)-BC(21:25)

<テントキーパー> 北村 三戸呂 矢口 松本OB

 回収隊を見送った後、テント張替え、昼食後にわかん着脱訓練、歩行訓練として中山を往復する。その後はテントの中に入って休憩とし、回収隊の帰りを待つ。

12月31日(金) 雪

<BH入り隊> 小久保 北村 三戸呂 矢口 加藤OB 山本OB

 昨日就寝が遅かったため、今日の起床を1時間遅らせる。中山までは昨日のトレースがあり、下りはすねから膝くらいのラッセルとなるが問題なく進む。BHに着いてテントを設営し、ダブル歩荷隊は再びBC目指して出発する。

CT) BC(8:30)-中山(9:00)-BH(10:50)

<Fix回収隊> 乙山 松本OB

 昨日回収できなかったFixを回収すべく上部へ向かう。ラッセルもなく順調にクズバ山手前のコルに到着。Fix2Pを回収し、標識を回収しながら下り、P1625m下の2Pも回収して急いで下る。BCに戻ってテントの中でしばらく休み、時間をみてテントを撤収して歩荷隊を待つ。

CT) BC(7:30)-クズバ山手前のコル(9:20-10:10)-BC(12:20)

<ダブル歩荷隊> 小久保 加藤OB 山本OB

 良いペースでBCに着き、Fix回収隊と合流。荷を梱包してBHへ向かう。標識を回収しながら下り、BHに到着。今日もミーティング後に食糧解除とした。

CT) BH(12:05)-BC(13:45-14:10)-BH(16:00)

1月1日(土) くもり

メンバー 小久保 乙山 北村 三戸呂 矢口 松本OB 加藤OB 山本OB

 今日も起床を1時間遅らせる。伊折からはタクシーで上市駅まで向かう予定としていたところ、元旦ということで営業していなかったのだが、馬場島荘から今日下山される上市峰窓会の方の車に乗せていただけることになった。
梱包に時間がかかり、出発が遅れる。馬場島荘と警備隊の派出所に挨拶をしてから伊折へ向かう。入山の頃とは打って変ってすねから膝くらいのラッセルとなる。重荷も手伝ってペースは上がらない。トップが空身でラッセルしてみるが、ザックを背負うのに時間がかかりかえって効率が悪い。発電所の先で1年生の荷を少し抜く。小又橋を少し過ぎた所で上市峰窓会の方が乗った雪上車に追い付かれてしまう。待たせてしまってはいけないので、ザックをお願いし、空身で走る。剣センターを少し過ぎた所でザックを置いた雪上車が戻ってきて、乗せていただく。伊折からは車に乗せていただき、上市駅まで送っていただいた。

CT) BH(8:15)-伊折(11:20)

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