2013年度 第一次上級生準合宿(5/25-5/26)

第一次上級生A隊準合宿行動概要                      

5月25日(土) 晴 【馬場島-大窓】

メンバー:小林 長坂 松本 籾山 松本OB

馬場島荘で挨拶をした後出発する。順調なペースで歩き、堰堤手前で休憩する。タカノスワリのゴルジュ側を巻いて白萩川沿いに出る。まだ沢には雪渓が残っており渡渉の必要はない。白萩川沿いでピッケルと毛手袋をつけて歩くが、2年生1名のペースが少し遅れ始める。雷岩の周りには雪は無い。中仙人谷の出合で右岸と左岸の両方から落石があったため、ヘルメットを着けて登っていく。大窓までの直登で別の2年生1名のペースが落ち、予定していたコースタイムより大幅に遅れる。ナイターで行動するのは危険と判断し、大窓に幕営することにする。大窓は尾根の直下まで雪が残っているが尾根上に雪は無い。尾根上にテントを張り、水が採れる場所を探したところ、小黒部谷側にあるシュルンドから水が融け出ていたためそこで水を確保する。また予定地まで行けず次の日の実動だけでは予定通りの実動が行えないと判断し、次の日は大窓からサブ行動で池平山まで行くという実動に変更し、引き返し時間は8時と決める。

CT) 馬場島(8:07)-中仙人谷出合(10:39)-大窓(15:45)

5月26日(日) 晴 【大窓-大窓の頭-池平山頂上直下で引き返し-大窓-馬場島】

メンバー:小林 長坂 松本 籾山 松本OB

ハーネス、ヘルメットをつけてサブ行動で出発する。大窓の頭まで順調に登る。マッチ箱のピークではルンゼに残っている大きなシュルンドをワンアットで通り2ピッチで通過する。その先もワンアットをする箇所が出てくることが予測されるため、コンテニュアスで移動することにする。北池平山の先の急な下りでは雪も残っており、小黒部谷側が切れているため、落ちたら危険と判断し、ワンアットを使用する。池平山の頂上直下まで行くが、引き返し時間になったため引き返す。8時に昼食を取り、順調に幕営地まで下る。テント撤収をして梱包し、下山開始する。中仙人谷出合付近で2年生1名が遅れ始めペースが上がらず一本取る。そのままのペースでゆっくり下り、馬場島に到着する。                    

CT) 大窓(4:07)-大窓の頭(5:07)-池平山頂上直下(8:00)-大窓(11:07)-馬場島(16:15)

第一次上級生B隊準合宿行動概要                      

5月25日(土) 晴【室堂ターミナル-雷鳥沢-別山乗越-剱沢-別山尾根経由-前剱ノ門】

メンバー:長島 太田 松木 山本監督 宮津OB

電鉄富山駅で山本監督、宮津OBと合流し、そこから室堂ターミナルに移動する。室堂派出所に挨拶し、計画書を提出した後、準備をして出発する。天気は晴れており、気温は19.5℃である。室堂ターミナル付近は観光客が多く、混雑している。雪は比較的多く称名川は雪に覆われている。雷鳥沢の登り始め2300m付近と途中2500m付近で2本とり、昼食をとる。2年生1名が遅れペースが落ちるがそのまま進む。別山乗越へは、夏道上よりも左側の尾根を進む方が安全だと判断しそこを登り、50m程右トラバースをし別山乗越へと行く。トイレ休憩と概念の確認をした後、剱沢に向けて下る。剱沢小屋で挨拶をし、差し入れを頂く。剱沢には登山研修所の隊が入山している。昼食をとった後ヘルメット、ハーネスをつけて出発する。剣山荘を少し上がった所から急斜面となり、雪面が硬かったためアイゼンをつける。前剱の登りで他の2年生1名のペースが上がらず、体調不良となったため、荷を抜き水を飲ませる。前剱への登りはメインFixを3ピッチ張って通過する。稜線上では夏道が出ている箇所がある。前剱を通過直後に、ギャップに金属の橋がかかった所を渡った後の岩稜は残雪と岩の接点が薄く崩壊の恐れがあったため急な岩稜を上から確保する形とメインFixを使って通過する。前剱ノ門手前の鎖場で日没となったため、ヘッドランプを使用する。また、その直後急な岩稜を5m程下る箇所があり、懸垂下降をしようとしたが、周囲を探してみると夏道の下りで鎖がついているルートがあったため鎖が出ている箇所を鎖を頼りに通過する。鎖通過直後に雪面へ繋がるがスノーブリッジが見受けられたため、3m程メインFixで通過する。前剱ノ門の平地を整地して幕営する。

CT)室堂ターミナル(9:13)-野営場管理所(9:40)-別山乗越(11:55-12:03)-剱沢(12:30-13:13)
-前剱(18:40)-前剱ノ門(19:36)

5月26日(日) 晴 【BC-平蔵のコル-早月尾根分岐-剱岳-早月尾根分岐-馬場島】

メンバー:長島 太田 松木 山本監督 宮津OB

 昨日の実動を考慮し計画の変更と起床を2時間遅らせる。食当の不手際で出発が遅れる。テント撤収後ヘルメット、ハーネス、アイゼンをつけて出発する。平蔵ノ頭では懸垂下降し通過する。平蔵のコル到着後ザックをデポし本峰へ登るルートの偵察を行う。南壁A2の1ピッチ目は雪でほとんど埋まっている。平蔵のコルに戻り一本とった後、ザイルを付けコンテニュアスで移動し残雪が多く雪が繋がっていたカニのタテバイと南壁A3の間のルンゼ上を登る。2年生1名のペースが上がらず早月尾根分岐まで隊を分けて行動する。早月尾根分岐に到着後ザックをデポし空身で本峰に向かう。本峰に到着後、写真を撮る。そこで山本篤OBにお会いする。早月尾根分岐に戻る。早月尾根では2700m付近までの危険箇所はメインFixや懸垂下降で通過し2600m付近で2年生1名の膝の状態が悪くなり荷を抜く。その後、ペースを上げて降りるが1600m付近で2年生もう1名のペースが上がらないため荷を抜く。1200m付近で最初に荷を抜いた2年生1名の荷を戻す。その後、松尾平付近でサポート隊と合流し全員無事に下山する。

CT)BC(6:20)-平蔵のコル(8:56)-早月尾根分岐(9:56)-剱岳(10:05)-早月尾根分岐(10:25)-馬場島(17:32)

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