2015年度 新人合宿(4/30-5/4)


4月29日(水)

部室に集合し、長島OBと合流する。その後、新宿駅まで電車で移動する。新宿高速バスターミナルには山本篤OB、三戸呂OB、宮津OBが見送りに来てくださり、激励の言葉をいただく。その後夜行バスに乗り長野駅まで行く。長野駅から、タクシーに乗り換え白馬アルパインホテルに到着する。


4月30日(木) 晴 【二股-猿倉-小日向のコルBC】

メンバー 松本 太田 長坂 松木 宮武 小野 小清水 染矢 高山 望月 長島OB

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白馬アルパインホテルで挨拶をし、着替え、スニーカーをデポさせてもらう。食事をいただき、タクシーで二股へと移動する。二股で故梶川OBの追悼をした後出発する。良いペースで林道を進んで行き猿倉荘に到着する。猿倉荘で、毛手袋、ピッケル、サングラスを装着する。空身で猿倉荘上部の斜面で、キックステップの練習を30分程行い出発する。猿倉台地周辺の積雪は例年並みだが上部の尾根上では融雪により藪が見える。1450m付近で昼食を摂った後、出発するが3年生のペースが上がらなかったため隊を分けて行動する。隊を分けた後は良いペースで進み小日向のコルに到着する。小日向のコル到着後整地しテント設営を行う。

CT)二股(8:21)-猿倉(10:05~10:56)-小日向のコルBC(13:54)
小日向のコルBC(14:20) 後続隊(3年、4年1名)

5月1日(金) 晴
本隊【三白平で雪上訓練】

メンバー 松本 太田 小野 小清水 染矢 高山 望月 長島OB

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準備をして三白平に移動する。早朝時は雪面が固く締まっている。天気は晴れていて風も弱い。三白平到着後雪上訓練を行う。帰幕後テント張り替えを行う。またこの日のミーティングで1年生の訓練の様子から、三白平のなだらかな斜面からBC寄りに20m程上がった1750mの少し急な斜面が訓練場所に適していると判断し、訓練場所を変更することに決定する。
訓練内容 カッティング    0゜20’
キックステップ    1゜00’
(ダイヤモンド歩行)
滑落停止         1゜00’
アイゼン着脱・歩行 0゜50’
Fix通過 0゜40’
ワンアット 1゜20’
コンテニュアス 1゜00’
合計T)6゜10’

CT)BC(4:56)-三白平(5:02)-BC(12:25)

白馬岳主稜隊【BC-白馬尻-六峰~白馬岳-杓子岳-双子尾根-BC】

メンバー 長坂 松木 宮武

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ヘルメット、アイゼンを装着して出発する。取り付きを慎重に探し、P.1802mのコルに取り付く。八峰手前でハーネス、ザイルを装着する。しかしここから六峰までは雪の割れ目があり、一部藪混じりのルートを通る。また岩峰上でも融雪が進み地面が見えている箇所が多くあった。六峰の上部は急斜面の為、注意して通過する。その後も融雪が進み一部藪の出ているルートを通り二峰に着く。その後頂上直下の雪壁でワンアット50m×1P、10m×1Pを行い白馬岳頂上に着く。白馬岳から杓子岳までは登山道が出ている。山頂でアイゼンを外し、杓子岳で再び装着しなおす。双子尾根では融雪が進み所々岩峰が出ており危険だった為、注意して通過する。その後ゴジラの背では岩峰上に雪が付いておらず通過できなかった為、長走沢側をトラバースして通過する。雪の割れ目に注意しながら進み樺平に到着する。到着後、ヘルメット、ハーネス、ザイル、アイゼンを外し、キャップを装着する。樺平からの下りでは融雪が進んでいる藪尾根を通りBCに到着する。

CT)BC(3:45)-白馬尻(5:30)-六峰(9:12)-白馬岳(11:57)-杓子岳(13:35-13:45)-BC(16:10)

5月2日(土) 晴
本隊【1750mの斜面で雪上訓練】

メンバー 長坂 松木 宮武 小野 小清水 染矢 高山 望月 長島OB

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1750mの斜面に移動する。早朝時は雪面が固く締まっている。天気は晴れていて風も弱い。三白平到着後雪上訓練を行う。帰幕後№9天のテント設営を行う。12:50頃に谷山OB、千葉OB、宮津OB、籾山OBと合流する。その後長島OBが下山され、15:00頃に双子岩にて追悼を行う。この日のミーティングで双子尾根の雪、藪、ゴジラの背のルート状況を考慮し次の日の実動では杓子尾根から取り付くことに決定する。また夜に三戸呂OBと合流する。
<訓練内容>    アイゼン着脱・歩行   0゜50’
滑落停止 1゜00’
ワンアット     1゜10’
コンテニュアス 0゜40’
自由歩行 2゜40’
合計T )6゜20’

CT)BC(4:52)-1750mの斜面(4:59)-BC(11:30)

白馬岳主稜隊【BC-白馬尻-六峰-白馬岳-杓子岳-双子尾根-BC】

メンバー 松本 太田

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ヘルメット、アイゼンを装着して出発する。早朝は雪が固く締まっている。杓子尾根のP.1802mのコルを目安に慎重にトラバースし取り付きへ向かう。取り付き付近は5名の登山者がいる。取り付きから八峰までは雪がしっかりと付いている箇所を通過していく。八峰手前でハーネス、ザイルを装着する。八峰手前の急斜面は融雪が進み一部露岩が出ている箇所がある。八峰から六峰間は所々藪尾根となっておりルートファインディングに注意しながら通過する。六峰上部でも一部融雪が進んでおりガレ場になっている箇所では、岩やハイマツを掴みながら登って行く。時間が経過するにつれ気温が上昇し、雪の状態が悪くザラメ状の雪質となってくる。頂上直下の雪壁でも融雪が進みキックステップで登れるが、急斜面のためワンアット50m×2Pを行い、落雪に注意しながら通過する。雪庇は50から60cm程であった。その後白馬岳頂上に到着し、ザイル、アイゼン、ピッケルをしまい杓子岳へと向い、途中の白馬山荘で昼食を摂る。その後登山道を進み杓子岳に着く。ここでザイル、ピッケルを出し、双子尾根から下り始める。杓子岳から2750m付近は融雪が進んでおり、岩稜帯と雪面の間にはシュルンドが多くあったため慎重に下る。2700m付近の急斜面はハイマツを掴みながら注意して下る。2600m付近には3張テントがある。ゴジラの背では融雪が進み尾根上を進めないため長走沢側をトラバースして通過する。その際雪面が切れている箇所があったため、慎重に下る。その後は順調に尾根上を下っていき樺平でザイルを外す。樺平では2張テントがある。4年生1名が疲弊し、下りのペースが落ちる。樺平以下は藪尾根となっている箇所やスノーブリッジとなっている箇所があったため注意して下りBCに着く。

CT)BC(3:36)-白馬尻(4:57)-六峰(8:57)-白馬岳(11:27)-白馬山荘(11:35-11:58)-杓子岳(12:57)-BC(16:09)

5月3日(日) 晴
先行隊(杓子岳まで先行)【BC-杓子尾根-杓子岳-白馬鑓ヶ岳】

メンバー 松木 宮武 宮津OB 籾山OB

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ヘルメット、ハーネス、ザイル、アイゼンを装着して出発する。沢を少し下った後、トラバースをしながら進みP.1802mのコルに着く。P.1802mのコルからは広くなだらかな尾根のため、ルートファインディングに注意しながら進む。またここからは、雪の割れ目と藪が所々にある為、注意して進む。2450m付近で急斜面をトラバースする危険箇所があった為、松木、籾山OBでFix工作50m×1Pを行い本隊が通過するまで待機する。本隊通過後Fixを回収してJP手前で本隊と合流する。宮武、宮津OBは先行し、杓子岳頂上直下の急斜面でFix工作30m×1Pを行い、本隊通過後Fixを回収する。回収後は杓子岳山頂で本隊と合流するが本隊は宮武、宮津OBがFixを回収している際に休憩をとった為、先に出発する。宮武、宮津OBは本隊と杓子岳で一度合流した後休憩をとり、出発し白馬鑓ヶ岳で本隊と合流する。合流後は同一行動をとる。

CT)BC(5:21)-杓子尾根取り付き(5:56)-杓子岳(10:51-12:25)-白馬鑓ヶ岳(13:10)

本隊【BC-杓子尾根-杓子岳-白馬鑓ヶ岳-湯沢-BC】

メンバー 松本 太田 長坂 小野 小清水 染矢 高山 望月 谷山OB 三戸呂OB 千葉OB

ハーネス、ザイル、アイゼンを装着するのに時間がかかり出発が遅れる。小日向のコルから猿倉台地方面へ向けて急斜面を下っていく。例年に比べ早朝時の雪質は柔らかい。猿倉台地上部から、双子尾根の支尾根を巻くように進んでいく。杓子尾根のP.1802mのコルへの登りは急な斜面の為、キックステップを意識しながら登っていく。コルからは広い斜面となっており、ルートファインディングに注意して進んでいく。2450m付近の斜面は一部細くなっており、藪が出ていた為大雪渓側を巻くように、Fix通過する。JP手前の岩峰は南側を巻いて通過する。JP先の2600mの小岩峰は脆い岩が露出しており、慎重に通過する。2700mの急斜面は藪が出ており藪を掴みながら通過していく。頂上直下に到着するが、Fix工作が終了していなかった為30分程待機する。Fix工作終了後、雪質の悪い急斜面をFix通過していき、頂上に到着する。到着後ザイル、アイゼン、ピッケルをしまい、OBからの差し入れを頂いて休憩した後、全員で写真を撮り白馬鑓ヶ岳に向かう。途中で4年生1名のペースが上がらなかった為、隊を分ける。その後すぐに1年生1名のペースが遅れた為、隊をさらに分けてペースを上げて進んで行く。白馬鑓ヶ岳で全員と合流し、休憩した後湯沢へ向かう。湯沢の下降点でピッケルを出し下降していく。湯沢ではルートファインディングを慎重に行い進んで行く。2250m付近で1年生1名のペースが顕著に遅れ始めた為、隊を分けて進む。BCへの登り返しでは、全員がペースを上げて全力で登って行き到着する。

CT)BC(5:21)-杓子尾根取り付き(6:18)-JP(10:30)-杓子岳(11:28-12:10)-白馬鑓ヶ岳(13:02-13:32)-湯沢下降点(13:46)-BC(15:40)
白馬鑓ヶ岳(13:13-13:32)
後続隊(2年、4年1名、OB 1名)
白馬鑓ヶ岳(13:19-13:32)
後続隊(1年1名、4年1名、OB 1名)

湯沢2250m付近からの後続隊【湯沢2250m付近-BC】

メンバー 長坂 高山 谷山OB 三戸呂OB

湯沢の2250m付近を下降中に1年生1名の状態を考慮して隊を分ける。隊を分けてからも、1年生は変わらずゆっくりとしたペースである。少し斜面がなだらかになった1640m付近で急に倒れこむ様になる。ここからさらにペースは遅くなり、頻繁に膝を着いてしまうため15:25頃にテルモス2杯とレーションを摂らせ、10分程休憩する。休憩しても相変わらずペースは変わらないため、荷を抜く。15:50頃に小日向のコルへの登り返しになるが、立っている事が困難となってくる。16:10頃に本隊にサポート要請をする。16:25にサポート隊と合流する。最初は、千葉OB、宮津OB、籾山OB、4年生1名がサポートに来るが、自力で歩かせるという判断をして4年生2名、籾山OBで1年生を見ることにした。他のOBには先にBCに戻り、こちらの状況を伝えてもらう事とした。しかしOBと分かれた直後に1年生が倒れ込み、自力で歩くことができなくなる。3人で1年生を背負って行くことにする。その際4年生のザックはその場にデポしていく。17:15頃に双子岩に到着する。BCに先に戻り、追悼を行う為に双子岩に三戸呂OBが来ていた為、そこから三戸呂OBが補助に加わる。17:28にBCに到着する。その後デポしたザックを回収しBCに戻る。

CT)湯沢2250m付近(14:47)-BC(17:56)

5月4日(月) 曇
先行隊【BC-猿倉】

メンバー 長坂 松木 高山 谷山OB 三戸呂OB 千葉OB

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5:35頃に先行して出発する。1年生のペースはゆっくりだが自力で歩く事が出来るため、補助をしながら歩かせる。小日向のコルからの急斜面は慎重に下っていく。入山時に見られなかった場所でも融雪やデブリが確認できた。その後も猿倉台地ではルートファインディングに気を付けながら下り猿倉に下山する。

CT)BC(5:35)-猿倉(7:46)

本隊【BC-猿倉】

メンバー 松本 太田 宮武 小野 小清水 染矢 望月 宮津OB 籾山OB

P2050585
5:40頃にテントを出てテント設営、撤収、梱包訓練を行う。雪が柔らかくなり始めたため、訓練を終了し下り始める。下り始めは霧がかかっており視界が悪いためルートファインディングに注意しながら下る。また、猿倉手前では融雪が進み地面が見えている箇所があった為、慎重に通過し猿倉に下山する。

CT)BC(9:21)-猿倉(10:10)