2006年度 冬山決算合宿(12/23-1/4)


12月22日(金)

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井 野口

 
新宿駅5番ホームにて、末松OB、高柳OBの見送りを受け離京する。予定通りに電車、バスを乗り継ぎ新穂高温泉に到着する。雪は薄っすらと積もっている程度。新穂高温泉バス停にて、西穂高岳から下山された加藤OBと乙山OBにお会いし激励を受ける。水を汲んだ後、キャンプ場に移動し、テント設営を行った後早い時間に就寝する。

T)部室(8:00)―新宿(10:00)―松本(13:10)―新穂高温泉キャンプ場(16:30)

12月23日(土) 雪後曇 【新穂高温泉キャンプ場-BH】

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井 野口

 
 食当はスムーズに終了するが、梱包の不手際で出発が10分遅れる。ロープウェイ乗り場付近から雪が10-程積もっているがラッセルの必要はない。標識を付けながら進み、早い時間に穂高平避難小屋に到着する。官物をデポした後、逆歩荷を行う。早い時間に本日の行動を終了できたので、上級生3名で引き返し時間を13:30と決めブドウ谷手前まで上部偵察を行う。柳谷、白出沢では雪崩の心配は少ないと思われたが、念のため一人ずつ通過する。上部は積雪が20-程度でトレースは少し残っていた。

CT) 新穂高温泉キャンプ場(6:40)-BH(7:50-8:15)-新穂高温泉キャンプ場(9:05-9:45)-BH(11:05)〈上部偵察隊〉BH(11:40)-引き返し地点ブドウ谷手前(13:30)-BH(14:15)

12月24日(日) 曇後晴

〈偵察隊〉北村 川村 平井

 梱包の不手際で出発が本日も10分遅れる。歩荷隊と同時に出発する。昨夜は雪が少し降り朝も雪が多少降っているが、わかんは必要なく、昨日同様つぼ足で出発する。トレースは消えておらず、昨日の引き返し地点まで40分程度で到着する。ここから先は標識を補充しながら偵察するが、滝谷手前で歩荷隊に追いつかれる。ペースを上げて偵察を行い、歩荷隊と同時に槍平BCに到着する。BCで歩荷隊の官物をデポした後、BHに戻る。積雪は高度を上げる毎に増えBHでは10-、白出沢で20-、槍平では1m程度であった。

〈歩荷隊〉三戸呂 矢口 野口

 沢の通過は一人ずつ行い、早い時間に槍平BCに到着する。復路は偵察隊と共にBHに戻る。

CT)BH(6:40)-BC(11:00-11:40)-BH(13:55)

12月25日(月) 晴後快晴

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井 野口

 
本日も晴天。雪も硬く、トレースも完全に残っているのでわかんは必要ない。順調に進みBCに到着する。官物をデポし幕場予定地を整地し、昼食を摂った後BHに帰幕する。

CT)BH(6:26)-BC(10:30-11:30)-BH(13:15)

12月26日(火) 雨時々曇

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井 野口

 
朝少し雨が降っているが、テントから出るころには止む。本日も順調に進みBCに到着する。到着後、上級生2名で上部の偵察に向かう。

CT)BH(6:18)-BC(10:20)
〈上部偵察隊〉北村 川村

 レーションを食べた後出発する。槍平からはトレースも無く、わかんを履いてラッセルとなる。取り付き箇所を慎重に選び、登りはじめる。どうやらこの尾根は我々が一番乗りであったようだ。ラッセルは脛から膝にかけてあり、時折腰ぐらいである。2150mのFix予定箇所まで進み、ここでFixを予定通り1P張る。張り終える頃に引き返し時間の14:00となり、標識を補充しながらBCへ帰幕する。

CT)BC(10:45)-引き返し地点2150m Fix箇所 (14:00)-BC(15:10)

12月27日(水) 雪 【BC-AC予定地2350m-BC】

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井 野口

 
梱包の不手際で出発が遅れる。昨夜降った雪でトレースは埋まっている。わかんを履いて出発する。1時間半で昨日張ったFix箇所まで順調に進む。Fixを通過した2200m付近から腰ぐらいのラッセルが続き、急斜面では胸から頭程度の深いラッセルもある。遅いながらも一定のペースで進み中崎尾根に合流する。ここからも脛から膝にかけてのラッセルが続く。AC予定地2350mに到着後、赤旗をデポしてBCに帰幕する。

CT)BC(6:40)-AC予定地2350m(11:30-12:10)-BC(13:40)

12月28日(木) 雪

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井 野口

 
 テントラッセル、梱包に手間取り出発が大幅に遅れる。昨日から降り続いた雪でトレースはほとんどわからない。ラッセルをしながら一定のペースで進みAC予定地に到着する。整地し官物をデポした後、BCに帰幕する。この日を境に登山客が一気に増える。

CT)BC(7:00)-AC予定地(10:30-11:25)-BC(12:43)

12月29日(金) 雪

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井 野口

 
 テント撤収の際、テントポールが凍りつき撤収に非常に時間がかかる。出発早々、2年生1名が遅れだし、しばらくすると転倒を繰り返す。全くペースが上がらなくなったため4年生1名がついて隊を分けることにする。Fix箇所ではハーネスのバンドが凍った影響で数名のバンドが通らず、ハーネス装着に40分程かかる。ラッセルは昨日降り積もった雪で膝から腿ぐらい。稜線に出ると腰ほどのラッセルとなり、明らかに昨日より積雪量は増えている。AC到着後、上級生2名でP2388mまで上部偵察を行う。

CT)BC(8:00)-AC(12:30)-後続隊AC到着(14:15)
〈偵察隊〉AC(13:00)-P2388m(13:30)-AC(14:00)

12月30日(土) 雪後晴

〈奥丸山往復隊〉北村 川村 平井 野口

 昨夜から降り続いた雪で積雪は30-程度。風雪の中出発する。ラッセルをしながら一定のペースで進み、奥丸山に登頂する。天気があまりよくないので、写真を撮った後すぐに引き返す。標識を回収しながら槍平へ下る稜線上の分岐まで行き、ここで昼食を摂る。2150mFix地点まで下部足付けを行った後ACに帰幕する。

CT)AC(6:50)-奥丸山(8:30)-2150mFix箇所(9:30)-AC(11:00)
〈上部偵察隊〉三戸呂 矢口

 ACからアンザイレンする予定であったが、前日の偵察で予想以上に森林限界まで距離があったため、ザイルは着けずに出発する。ACから上は膝から腰までのラッセルが続き、なかなかペースが上がらない。P2388mの先に雪崩危険箇所があったため、Fix50mを1P張る。標識を取り付けながら森林限界まで進み、アンザイレンする。森林限界を超えると風が強くなる。所々下が空洞になっているため、慎重にルートを伸ばす。千丈沢乗越手前の急斜面から、アイゼンに履き替えてFix工作を開始する。しかし強固な自然物がなかなか見つからず、雪が浅いためFixバーを埋めることもできないため、支点構築に時間がかかる。結局2P目の支点を探している間に引き返し時間となり、ACに帰幕する。

CT)AC(6:50)-引き返し地点(14:00)-AC(16:10)

12月31日(日) 快晴

〈下部足付け隊〉北村 川村 平井 野口

 完全に下部のトレースは残っており、スムーズに足付けを行う。復路途中、1年生に弱層テストを体験させる。AC帰幕後、9:10の天気図をとり、№5天のテント張替えを行う。テントの周りには7-8張りのテントが張られ、AC周辺は登山客で賑わう。

CT)AC(6:30)-2150mFix箇所(7:10)-AC(8:30)
〈上部偵察隊〉三戸呂 矢口

 前日のトレースが残っており、千丈沢乗越手前の急斜面までは良いペースで進む。前日同様支点の構築に時間がかかるが、予定通り千丈沢乗越までFixロープを張り終え、帰幕する。

CT)AC(6:30)-千丈沢乗越(12:30)-AC(14:55)

1月1日(月) 快晴

〈サポート隊〉北村 川村 平井 野口

 P2388mまで槍ヶ岳往復隊のサポートを行う。AC帰幕後、9:10の天気図をとり、№4天のテント張替えを行う。その後は、槍ヶ岳往復隊の帰りを待つ。

CT)AC(6:15)-P2338m(6:30)-AC(6:40)
〈槍ヶ岳往復隊〉三戸呂 矢口

 サポート隊と別れ、良いペースで進む。森林限界でアンザイレンし、わかんもアイゼンに変える。標高が増すにつれ、風が強くなる。千丈沢乗越に到着した頃から、周囲が明るくなりだす。西鎌尾根に入ると更に風が強くなるが、標識を付けながら一定のペースで登り、予定通り大きな岩は巻く。槍ヶ岳の穂先はワンアットで登り、早い時間に槍ヶ岳頂上に到着する。下りもワンアットをしながら下るが、途中で行列にぶつかり、結局穂先の下りだけで2時間以上かかる。槍ヶ岳山荘で昼食をとり、その後も慎重に下っていくと、次第に風は収まり暑くなる。途中でアンザイレンを解き、アイゼンをわかんに変えて帰幕する。

CT)AC(6:15)-槍ヶ岳山荘(8:25)-槍ヶ岳(9:35-9:45)-槍ヶ岳山荘(11:50-12:05)-AC(13:50)

1月2日(火) 雪後曇

〈サポート隊〉三戸呂 矢口 平井 野口

 最初のFix箇所まで槍ヶ岳往復隊をサポートし、帰幕する。帰幕後天気図を描き、簡単に雪崩捜索講習を行う。

CT)AC(6:15)-P2388m(6:35)-AC(6:45)
〈槍ヶ岳往復隊〉北村 川村

 天気は悪く、雪が降っている。天気が良くなることを期待しながら出発する。トレースは消えており、また視界も悪く標識を確認しながら慎重に登って行く。1箇所目のFix通過後にわかんをアイゼンに履き替え、アンザイレンする。千丈沢乗越を過ぎたあたりから、天気も少し回復し、風も弱まり、時折ガスも抜ける。赤旗を探しながら西鎌尾根を詰めていく。槍ヶ岳の穂先ではワンアットし、細かく区切り5Pでガスで覆われている頂上へ。写真を撮った後すぐに引き返す。帰りも慎重にワンアットし4Pで穂先を抜ける。穂先からは標識を回収しながら下る。千丈沢乗越からFix4Pを回収した後、帰幕時間が迫っていたので急いで帰幕する。

CT) AC(6:15)-千丈沢乗越(7:50)-槍ヶ岳頂上(10:30-10:35)-AC(16:28)

1月3日(水) 雪後曇

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井 野口

 
 この日、前半の行動は下部足付け隊(三戸呂 矢口 平井 野口)と上部Fix回収隊(北村 川村)とに分かれる。下部足付け隊は2150mFix箇所まで偵察した後ACに帰幕する。上部Fix回収隊は昨日回収できなかったFix1Pと標識を回収しACに戻る。合流した後、テントを撤収し、標識、Fix1Pを回収しながらBCに下る。BC到着後、上級生2名で滝谷手前まで下部偵察に向かう。

CT)〈下部足付け隊〉AC(6:20)-2150mFix箇所(7:00)-AC(8:05)〈上部Fix回収隊〉AC(6:20)-AC(8:10)-BC(12:15)
〈下部偵察隊〉北村 川村

 槍平からのトレースは沢山の登山客が通ったのか、かなり歩き易い。標識を確認しながらスムーズに進んでいく。滝谷手前で引き返し時間13:30となったためBCに引き返す。

CT)BC(12:45)-引き返し地点滝谷手前(13:30)-BC(14:00)

1月4日(木) 晴

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井 野口

 
 テント撤収に時間がかかる。標識を回収しながら下り、2本で新穂高温泉に下山する。下山後、佐々木OBが来てくださる。

CT)BC(6:32)-新穂高温泉(10:50)