2010年度 六月合宿(6/11-6/16)

メンバー 千葉 佐々木 宮津 栗山 杉浦 玉川 綿邉
       佐野OB(6/14) 小久保OB(6/14-6/16)

6月11日(金)

 部室に川村OBが見送りに来て下さる。その後部室を出発し新宿に向かう。バスターミナルへ谷山OBが見送りに来て下さる。予定通りのバスに乗り離京する。

6月12日(土) 晴 【室堂ターミナル-雷鳥沢-剱沢BC】

メンバー:学生(全)

 予定通りのバスで富山駅に着き、そこから電車で立山駅へと移動する。国立登山研修所に着替えを預け、予定より1つ早いケーブルカーとバスを乗り継ぎ室堂へ到着する。室堂派出所に挨拶し、計画書を提出した後、準備をして出発する。室堂周辺の雪はやや多く、例年よりも道が雪で隠れている。野営場管理所で故矢沢OBの追悼を行う。雷鳥沢もやや雪が多く、別山乗越のすぐ下まで雪が付いている。雷鳥沢の左の尾根上の部分を良いペースで登る。最後は少し斜面をトラバースし別山乗越に到着する。剱御前小舎に挨拶し、計画書を提出して剱沢を下り、幕営地に到着する。剱沢小屋に人はおらず、水も出ていない。

CT)室堂ターミナル(9:35)-野営場管理所付近(10:25-10:35)-別山乗越(13:20-13:30)-剱沢BC(14:05)

6月13日(日) 晴後曇 【雪上訓練】

メンバー:学生(全)

 食当の不手際で出発が遅れる。まず、幕場の周辺でシート搬送訓練を行う。4年生を負傷者として、シュラフに入れてツェルトで梱包し、搬送する。その次に同じく幕場周辺でザイル、ハーネス、ザック、雨具を使って背負い搬送訓練を行う。その後アイゼンを装着し、剱御前側の斜面でダイヤモンド歩行を行う。その横の斜面で横向き、後ろ向きなどを交えながら滑落停止訓練を行う。昼食後、ハーネス、ザイルを装着しコンテニュアス、ワンアットの確認を行った後、各パーティーに別れ自由歩行を行い、13:00に帰幕する。帰幕後テント張替えを行う。16:30頃、佐野OBと 小久保OBが入山される。
雪上訓練内容)搬送訓練        2’20”
          アイゼン着脱、歩行 1’00”
          滑落停止   0’50”
          コンテニュアス 0’30”
          ワンアット   0’30”
          自由歩行   2’20”

CT)BC(5:08)-雪上訓練-BC(13:00)

6月14日(月) 曇時々雨 【本隊:大日岳往復 上級生隊:北方稜線ロングラン】

本隊:千葉 栗山 杉浦 玉川 綿邉 佐野OB 小久保OB

 準備をして出発する。小雨が降り、風はやや強い。良いペースで進み、別山乗越に到着する。ここでハーネスを付ける。視界は数百mだが、時折晴れる。別山乗越からの下りは所々急なため慎重に下っていく。夏道は、所々出ている。奥大日岳の手前の登りは、夏道沿いに慎重にトラバースした後、藪を越えて稜線上に出て、山頂へと到着する。少し休んだ後出発する。奥大日岳からの下りは新しく鎖が設置されている。その先は、しばらく南側の斜面を慎重にトラバースし、やがてコルへの急な下りにさしかかる。梯子が少し出ているが急で固い斜面となっているため、メインFixで通過する。中大日岳の手前のピークへの登りは、岩場を北側に巻くように登るが、ここにも新しく鎖が設置されている。そこから順調に進み、大日岳に到着する。山頂で写真を撮り、昼食をとってから出発する。岩場を巻く箇所では、急な雪壁があるため、1年生をザイルで確保して下らせる。トラバース箇所なども慎重に進み室堂乗越付近まで来たところで佐野OBと別れる。その後、別山乗越への登りで1年生1名がバテ始め、急激にペースが落ちる。食事をとって少し休ませて荷も抜く。その後は回復し、非常にゆっくりながら別山乗越へ到着する。トランシーバー交信で先に帰幕していた上級生に迎えに来てもらい、1年生3名を先にBCまで下らせ、バテた1名には4年生とOBが付いてゆっくりと帰幕する。

CT)BC(5:00)-別山乗越(5:35-5:50)-奥大日岳(8:00)-大日岳(10:40-11:00)-奥大日岳(13:25)-別山乗越(17:20)-BC(18:00)

上級生隊:佐々木 宮津

 ヘルメットを付けて出発する。昨夜の雨で雪面は柔らかく剱沢を順調に下って行く。近藤岩の手前は川になっており、雪上を行けないため夏道を通る。北又谷に向けて登っている最中に100m前方に八ツ峰の方から降りてきた熊が見えたため10分ほど通りすぎるのを待つ。安全が確認できたところで行動を開始する。順調に進み池平山に向かって登る。始めはガスがかかっており視界が余り良くなかったが、山頂に着いた時点で視界が良くなる。ここでハーネスを付けて出発する。池平山からの下りは急なため、慎重に下っていく。小窓のコルに出る手前で懸垂下降を50m行う。コルへ到着後、コンテニュアスをして小窓尾根へ登っていく。稜線上付近は雪が少なく、岩綾帯となる。順調に進んで行き、小窓ノ王で懸垂下降を50m行い三ノ窓へと到着する。ここで昼食をとり、少し休憩した後、池ノ谷ガリーを登っていく。雪面は柔らかくアイゼンを履く必要はない。落石に注意しながら登り池ノ谷乗越に到着する。その後の登りでは、雪がしっかり稜線上についている。長次郎の頭では懸垂せずに長次郎谷側から巻いて進む。順調に進み剱岳山頂に到着する。写真を撮り出発する。カニのヨコバイでは、雨で岩が濡れていたため、慎重に下っていく。平蔵のコルを通過し、前剱の下りに入ったところで2年生のペースがやや落ちる。下りは固く、スリップする危険があるため、滑らないように意識しながら下る。剣山荘に到着後、ザイルを外しペースを上げて進み、BCへ到着する。本隊はまだ帰ってきていない。その後トランシーバー交信を行い本隊が別山乗越に着いた辺りで3年生1名が迎えに行く。ほどなく本隊と合流し、BCへと帰幕する。

CT)BC(3:55)-近藤岩(4:45)-池平山(7:14)-小窓(7:52)-三ノ窓(12:03)-池ノ谷乗越(12:42)-剱岳(14:03)-前剱(15:12)-剣山荘(16:26)-BC(16:45)

6月15日(火) 晴後曇後雨 【剱岳往復】

メンバー:学生(全) 小久保OB

 食当の不手際で出発が遅れる。ヘルメットを着用し、準備をして出発する。剱沢はやや固いが、良いペースで下る。平蔵谷出合でハーネスを付ける。まれにクレバスがある程度で雪は多い。平蔵谷は落石がいくつか転がっており、上部に注意しながら登っていく。コルまであと200m程度のところから1年生1名が遅れ始め、気合いを入れて登っていく。コルに到着し、カニのタテバイでは2年生が先に登り、ザイルで1年生を確保して登らせる。そこからは良いペースで登り、剱岳に登頂する。頂上の手前からガスに覆われ、視界は悪い。頂上で校歌を歌い、故飯田OBの追悼を行う。その後昼食をとり出発する。岩場を慎重に下っていき、カニのヨコバイ の梯子では1年生をザイルで確保して下らせる。コルでザイルを付け平蔵谷を下る。良いペースで下り、出合でハーネス、ザイルを外す。登り返しの途中で雨が降ってきたため、雨具を着る。そこからも良いペースで進み、BCに到着する。

CT)BC(5:05)-平蔵谷出合(5:35-5:45)-平蔵のコル(8:20)-剱岳(10:30-11:00)-平蔵のコル(12:15)-平蔵谷出合(13:20)-BC(14:35)

6月16日(水) 雨 【BC-別山乗越-立山三山-室堂ターミナル】

メンバー:学生(全) 小久保OB

 風雨が強いためテント撤収に時間がかかり、また梱包の不手際も重なって出発が遅れる。別山乗越までは視界が悪く、所々凍っている箇所がある。ゆっくりとしたペースで登り、別山乗越に到着する。剱御前小舎に挨拶し、1年生に重いザックの背負い方をレクチャーした後出発する。風雨はやや強く、ずっと視界は悪い。別山で写真を撮る。その先の下りきった箇所の岩陰で休憩する。1年生1名がやや遅れがちなため、富士ノ折立への登りの手前で少し休み荷を抜く。そこからは落石に注意しながら、良いペースで登る。大汝山付近では凍っている箇所があるため慎重に登り、頂上で写真を撮る。このあたりからやや風が弱まる。雄山では休憩所にザックをデポし、頂上を往復する。その後、昼食をとってから出発する。スリップ、落石に注意しながら下り、一ノ越からは雪の上を標識を頼りに進み、室堂ターミナルに到着する。到着後、室堂派出所に挨拶に行き、1年生の梱包訓練を行った後、全員元気に下山する。

CT)BC(5:06)-別山乗越(6:20-6:35)-別山(7:25)-富士ノ折立(8:40)-大汝山(10:15)-雄山(10:50)-一ノ越(12:05)-室堂ターミナル(12:58)

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