2006年度 槍ヶ岳準合宿(8/5-8/9)


8月5日(土) 快晴

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井

 食当もスムーズに終了し、出発時間の40分前に出発する。出発から良いペースで進んでいく。日が昇るにつれて遠くの山も見えるようになる。2本で太郎平小屋を経由して、薬師峠へ。ここでテント設営した後、休憩がてら昼食をとる。薬師峠からもサブ行動ということもあってか良いペースで進む。登山客も多く、上部は多少残雪もあるが問題なく1本で薬師岳へ。天気もよく頂上で景色をしばらく楽しむ。下りも順調に進み帰幕する。5時頃になると薬師峠には40張を越すテントが張られる。

CT)折立(4:20)-太郎平小屋(7:25)-薬師峠TS(7:40-8:25)-薬師岳(10:05-10:20)-薬師峠TS(11:10)

8月6日(日) 晴後曇

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井

 本日も朝から快静。順調に北ノ俣岳に登っていく。中俣乗越までは順調に下っていくが、ここから2年生1名がバテはじめ、ゆっくりとしたペースとなり、そのペースで黒部五郎岳へ。2年生1名が疲労困憊の様子で、眩暈がひどいということなので頂上で大休止をとる。黒部五郎小屋までは岩稜帯を慎重に下っていくが、2年生1名のペースが上がらず、かなりゆっくりとしたペースとなる。途中何度かこの者がスリップし、注意をするが、一向にスリップは直らない。途中で1本をとり黒部五郎小屋へ。ここで昼食、大休止をとるが、2年生1名はかなり疲弊している様子で、休憩中にもかかわらず終始ふらふらとしている。出発するが、2年生1名は正常に歩くことができず、やむをえず黒部五郎小屋に引き返す。この者を安静にし、体温を測ると37.7度あったので、軽度の熱疲労と判断し、本日は黒部五郎小屋で行動を打ち切ることにする。就寝するころには2年生1名の体調はほとんど回復する。

CT)薬師岳TS(4:35)-北ノ俣岳(6:35-6:45)-黒部五郎岳(9:10-9:40)-黒部五郎小屋(12:00-12:45)-引き返し(12:50)-黒部五郎小屋TS(12:55)

8月7日(月) 晴後曇後晴一時雨

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井

 この日は行動が長くなるため出発を1時間早めることにする。歩き出しは良いペースで進んでいき、三俣蓮華岳に登頂する。その後も良いペースで進み、双六岳を経て、双六小屋に到着する。横尾までの最後の水場となるため水分を補給する。その後も樅沢岳までは順調に進んでいくが、そこから2年生1名のペースが落ち始め、西鎌尾根の鎖場に入るころには止まらんばかりのペースとなる。槍岳山荘の手前の最後の登りでは真っ直ぐに歩くこともままならぬ状態になったので、荷を抜く。その後もペースは上がらないまま、槍岳山荘へ。その後は下りということもあって、一定のペースで下っていく。

CT)黒部五郎小屋TS(3:30)-三俣蓮華岳(5:15-5:20)-双六岳(6:20-6:30)-双六小屋(7:05-7:25)-樅沢岳(7:55)-槍岳山荘(12:00-12:30)-横尾(16:50)

8月8日(火) 快静後曇

〔予備実動A隊〕

メンバー;北村 矢口 平井

前日の行動で2年生1名が酷い靴擦れとなったため実動を変更し、本日は蝶ヶ岳往復とする。
順調なペースで登って行くが、トップを歩いている2年生1名が頻繁にルートミスを繰り返す。暗いとはいえ、あまりにも単純なルートミスが多すぎるので気合を入れ直す。2本で蝶ヶ岳に達する。しばらく頂上で休んだあと、一気に横尾TSへ下り、早い時間に帰幕する。

CT)横尾TS(2:30)-蝶ヶ岳(5:15-5:40)-横尾TS(7:15)

〔予備実動B隊〕

メンバー;三戸呂 川村

歩き出しは順調であるが、登りに入ると途端に2年生1名のペースが落ちる。槍沢ロッジから雪上を歩く箇所が数箇所あるが、まだ暗いため慎重に通過する。日が登ると登山道は混み始める。槍岳山荘でサブ梱包を済ませ、槍ヶ岳山頂に向かう。穂先に人はそれ程多くない。天気が良く、山頂からは薬師岳や白山も見える。山荘へ下り、再梱包して出発する。大喰岳、中岳を経て南岳へ向かうが、2年生1名のペースが上がらない。南岳山頂からは、大切戸が良く見える。南岳小屋で昼食をとる。大切戸は危険箇所が多く、常に緊張を強いられる。2年生1名は遅いペースではあるが、確実に進んでいる。ただ上部からの大量の落石や、危険箇所での突風には身を削られる思いであった。北穂高岳山頂で休憩した後、更に南へ歩き始める。この頃、一時的に曇り空になる。涸沢岳を経て穂高岳山荘に下り、サブ梱包して奥穂高岳往復を行う。山頂では天候が回復し、西穂高岳、前穂高岳も良く見える。山荘に戻り、涸沢に向けてザイテングラードを下降する。途中数箇所雪上を歩くことになるが、大きな危険は無くステップを切れば問題無く通過できる。涸沢ヒュッテは夕刻になっても賑っていた。涸沢ヒュッテからは10分程雪上を歩く。雪は階段にされていた。夏道に戻ってからは一定のペースで進み、横尾に到着する。

CT)横尾TS(2:45)-槍沢ロッジ(3:40)-槍岳山荘(5:45-5:55)-槍ヶ岳(6:15-6:25)-槍岳山荘(6:50-6:55)-大喰岳(7:25)-中岳(7:50)-南岳(8:50)-南岳小屋(8:55-9:20)-北穂高岳(11:15-11:25)-涸沢岳(13:50)-穂高岳山荘(13:55-14:05)-奥穂高岳(14:45-15:00)-穂高岳山荘(15:20-15:30)-涸沢ヒュッテ(16:45-16:55)-横尾TS(18:50)

8月9日(水) 晴

メンバー 三戸呂 北村 矢口 川村 平井

黙々と林道を進み、2本で上高地に下山する。

CT)横尾TS(6:00)-上高地(8:15)