2005年度 奥秩父、奥多摩カモシカ個人山行(10/9-10/10)

2005年度 奥秩父、奥多摩カモシカ個人山行(10/9-10/10)


10月9日(日) 雨時々曇 【金山山荘-瑞牆山登山口-富士見平小屋-大日小屋-金峰山-朝日岳-大弛峠
               -北奥千丈岳-国師ガ岳-甲武信ガ岳-破風山-雁坂峠-水晶山-雁峠】

メンバー 三戸呂

 8日に電車とバスを乗り継いで増富温泉に到着した後、1時間程歩いて金山山荘に移動する。雨が降って視界も悪い上に、蛇や蛙が出てきて気味が悪い。山荘から少し進み、林道のガードレールの裏にツエルトを張り、ビバークする。
 翌朝まで雨は降り止まない。雨具を着て出発する。登山口までは問題無く進むが、視界が悪いこともあり、樹林帯では道を外れないよう注意して進む。富士見平を過ぎ、大日小屋で水を補給する。この頃からようやく空の色が変わり始める。金峰山に近づき稜線に出ると風が強い。また露岩帯は濡れているため滑りやすく、注意が必要である。金峰山、朝日岳を経由して大弛峠へ下る頃から、登山客とすれ違うようになる。大弛峠からは遊歩道を歩いて北奥千丈岳、国師ガ岳に着く。ここからの樹林帯は紅葉が実に美しかったが、ぬかるんだ登山道に落葉が被さっており歩き辛い。甲武信ガ岳に登り、雁坂峠に移動する。ところが雁坂峠の直前でやたらと鹿が鳴いており、そのまま進むと熊と鉢合わせしてしまう。少しずつ後ろに下がり、見えなくなってから全力で来た道を駆け戻る。5分程戻った所でしばらく考えるが先に進むこととし、そこから大声を張り上げながら一気に雁坂峠を通過する。しかし周りの鹿は相変わらず奇声をあげているため、気が気でない。またこの頃から空が暗くなり出し、ガスも出ているため周りが見えない。時間いっぱい行動することも考えるが、その先も危険箇所があるため、本日は雁峠にてビバークすることとする。熊のことを知らせようとビバークの準備を終えて雁峠小屋を訪ねるが、時間が遅いためか反応が無かった。

CT)金山山荘(3:50)-瑞牆登山口(4:10)-富士見平小屋(4:40-4:50)-大日小屋(5:20)-金峰山(7:10-7:20)
-朝日岳(8:05)-大弛峠(8:40-8:55)-北奥千丈岳(9:30)-国師ガ岳(9:45)-甲武信ガ岳(12:45-13:00)
-破風山(14:20)-雁坂峠(16:20)-水晶山(17:00)-雁峠(18:20)

10月10日(月) 雨時々曇 【雁峠-笠取山-唐松尾山-将堅峠-飛竜岳-雲取山-奥多摩小屋-奥多摩駅】

メンバー 三戸呂

 2:00頃、鹿が鳴いていたかと思うと、突然外からうなり声のような音がする。その時は幸い何事も無かったが、その後も鹿の鳴き声が耐えないため、眠れない。
 4:00に出発しようと外に出るが、雨であり視界も無いため30分を目安に天気待ちを行い、雨が小降りになったところで出発する。昨日に続き、声を出しながら歩く。まだ真っ暗な中笠取山に登り唐松尾山を目指すが、稜線は道が荒れており歩き辛い。唐松尾山が近くなると笹がうるさい。その中を歩いていると、突然自分の100m程先から鹿が飛び出し、その直後、今朝聞こえたものと同じうなり声をあげながら熊が飛び出てくる。熊に気付かれないように速やかにその場を立ち去ることができたが、情けない話それからしばらく体が震えて足に力が入らなかった。それでも何とか唐松尾山に着き、樹林帯を抜けて雲取山に登頂する。下る途中、奥多摩小屋の方に熊の話をしたが、驚くことではないそうである。ここからはひたすら下るだけだが、途中から日が落ち始める。しかも尾根伝いの登山道は土砂崩れの後のようになっており、視界も悪いためルートがわかり辛い。地図とコンパスを用いて慎重に進むが、車道に下りるまで非常に恐ろしかった。車道を歩き、真っ暗な中奥多摩駅に到着する。

CT)雁峠(4:20)-笠取山(4:50)-唐松尾山(6:30)-将堅峠(7:25-7:35)-飛竜岳(10:00-10:15)
-雲取山(13:00-13:10)-奥多摩小屋(13:30-13:40)-奥多摩駅(18:20)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

最近のコメント

    アーカイブ

    カテゴリー