2004年度 6月上級生準合宿(6/11-6/14)

メンバー;小久保 乙山

6月11日(金) 曇りのち雨

 10日の夜23:00の夜行バスにて離京。朝6:00に上高地到着。西糸屋に挨拶した後出発。良いペースで進むが横尾で雨が降り出す。屏風を左手に見ながら横尾谷の夏道を行く。すでに本谷橋は架かっており、橋を渡って右岸の夏道を行く。涸沢ヒュッテの下で雪渓に入るまでの夏道はほとんど露出しており、明らかに去年よりも雪の量は少ない。雪渓を登りヒュッテの脇にテントを設営した後、ザイテングラードの方向に5分ほど登ったハイマツ帯でFix工作の練習をする。

CT)上高地(6:40)-徳沢(7:50-8:00)-横尾(8:50-9:05)-涸沢(12:05)-雪訓(13:05-15:20)-涸沢BC(15:25)

6月12日(土) 雨時々曇り

 夜中、雨・風共に強く天気待ちすることも考えられたが、明るくなるにつれて次第に落ち着いてきたので予定通り出発。横尾を通り新村橋を渡って慶応尾根取り付きへ。川を渡って標識のあるところから取り付き、慰霊碑を過ぎて急斜面となる。踏み跡もなく枝を掴みながらの苦しい登りとなるが、尾根上に出ると僅かだが踏み跡が現れ歩きやすくなる。P2154mの先の細いところを慎重に過ぎてパノラマのコルへ降りてパノラマコースと合流する。夏道を屏風岩方向へ少し登ってから再び慶応尾根に取り付く。しばらく急傾斜を登りP2460mに上がると北尾根が姿を現す。更にハイマツ帯を登って8峰に至る。7峰までは普通の岩稜歩き。6峰手前の小ピークを奥又白側から巻くが雪の付き方が半端である。次の小ピークは涸沢側を巻いて6峰の登りへ。ロープを出す様なところはないが慎重に行く。6峰からハイマツの斜面を降りて5・6のコルへ。後は雪渓を駆け下り、幕場に到着。

CT)BC(4:30)-横尾(6:20-30)-慶応尾根取り付き(7:30)-パノラマのコル(10:20-30)-8峰(13:10-20)-5・6のコル(15:50)-BC(16:05)

6月13日(日) 晴れ

 出発して少し歩いた後雪面が堅いのでアイゼンを着ける。同じコースに1パーティーが先行している。5・6のコルでアイゼンをはずし、ハーネスを着ける。ルートを確認しながら5峰、4峰を登る。3峰でザイルを着け、3Pで核心部を抜けるが時間がかかる。その後もルートを確認しながら慎重に進み、前穂に到着。ハーネスをはずして奥穂へ。紀美子平への下りは意外に悪い。吊尾根から奥穂、涸沢岳、北穂まではひたすら歩くのみ。去年ワンアットした北穂への雪の斜面のトラバースは小屋の人がきれいな道を作っており、普通に歩いて南稜との分岐から北穂頂上を往復。南稜の上部はほぼ完全に夏道が出ているが、一番下の鎖場以下になると所々に雪が残っていて煩わしい。最後は沢沿いを下って帰幕。

CT)BC(4:25)-5・6のコル(5:35)-前穂高岳(10:55-11:15)-奥穂高岳(13:00-13:15)-白出のコル(13:45)-涸沢岳(14:05-15)-北穂高岳(17:00)-BC(18:20)

     

6月14日(月) 快晴

 今朝もアイゼンで出発。北穂南稜の左の沢をつめる。カールまで上がってから東稜へ向けて斜上する。稜線が迫るにつれて急になり、雪面も堅く慎重になる。稜線に上がるとしばらくは快適な岩稜歩き。ゴジラの背で訓練もかねて1Pワンアット。その先のコルへの下りも懸垂で下降する。コルから先は数箇所雪が残っているものの基本的にはやさしい岩稜。黙々と登り北穂高小屋を通って北穂頂上へ。頂上で故石島OBの追悼のため、黙祷をする。下りは南稜の夏道を辿って帰幕。テント撤収をして下山する。右岸の夏道に入ってから30人位の登山者とすれ違う。後はひたすら歩いて西糸屋へと到着。

CT)BC(4:27)-南稜との分岐(5:30)-稜線上(6:30)-北穂高岳(9:00-20)-BC(11:00-12:00)-横尾(13:55-14:05)-上高地(16:35)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

最近のコメント

    アーカイブ

    カテゴリー