2008年度 新人合宿(4/25-5/2)


4月25日(金)

 部室に小久保OBが見送りに来られる。その後、出発し新宿駅に到着する。新宿駅ホームで北村OBと合流する。天野OB、三戸呂OBが見送りに来られ差し入れを頂く。その後、ムーンライト信州号にて離京する。


4月26日(土) 曇時々雪

メンバー:川村 平井 冨家 野口 千葉 塚原 内島 佐々木 新原 藤井 宮楠 北村OB

予定通りの電車で白馬駅に到着する。タクシーで白馬アルパインホテルまで移動する。朝食を食べ着替えのデポを依頼した後、タクシーで二股まで移動する。二股にて追悼を行った後、準備をして出発する。ゆっくりとしたペースで進み猿倉に到着する。ここで毛手袋、サングラスを付けピッケルを出す。キックステップの練習を行なった後、出発する。一定のペースで進むが小日向のコルへの急登の手前辺りから次第にガスで視界が悪くなる。ルートファインディングしながらゆっくり登るが小日向のコルから50m程上部に出てしまう。その後、BC予定地へ下る。到着後、整地しテント設営、ブロック作成を行う。

二股(8:10)-猿倉(10:20-10:40)-小日向のコルBC(15:20)

4月27日(日) 晴後曇

本隊:川村 冨家 塚原 内島 佐々木 新原 藤井 宮楠 北村OB

三白平にて雪上訓練を行った後、自由歩行で帰幕する。訓練内容は以下の通り。帰幕後、テント張替え、ブロック補強を行う。15時から追悼式を行なう。18時のトランシーバー交信で上級生隊が最終帰幕時間に間に合わないということなのでOBと上級生で相談しサポート隊を出すことにする。
<雪上訓練内容>
カッティング (0’30”)
キックステップ (1’30”)
滑落停止 (1’00”)
コンテニュアス (1’00”)
ワンアット (1’00”)
自由歩行 (1’10”)

BC(5:10)-三白平にて雪上訓練(5:20-10:50)-BC(12:00)
上級生隊:平井 野口 千葉

取り付きまでルートファインディングしながら歩く。取り付きで休憩後、ヘルメット、サングラスを付けて出発する。8峰の手前でザイルを付けコンテニュアスをする。脛程のラッセルをしながら進んで行く。4峰を少し過ぎた所で雪が硬くなり始めたためアイゼンを付ける。その後、一定のペースで頂上直下まで行くが、先行パーティがおり順番待ちでしばらく頂上直下で待機する。自分達の順番になり、ワンアット2Pで登り白馬岳頂上に到着する。写真を撮りすぐ出発する。稜線上は強風が吹いておりなかなかペースが上がらない。杓子岳の登りの途中で視界が悪くなり始める。杓子岳に到着後、すぐに出発するが、50m程下りた頃には2-3m先が見えないほどガスで視界が悪くなる。ルートファインディングしながら、かなりゆっくりしたペース進んでいくが尾根を外れ杓子沢側に下ってしまう。その後引き返し、2100m付近で双子尾根に合流し樺平の少し下部でサポート隊と合流しBCへ下る。

BC(3:58)-主稜取り付き(5:10)-白馬岳(12:30)-杓子岳(14:15)-合流地点【1950m付近】(19:12)-BC(19:50)
サポート隊:冨家 北村OB 

サブ梱包し出発する。1950m付近で上級生隊と合流する。その後、上級生隊を先導しながらBCへ下る。

BC(18:35)-合流地点【1950m付近】(19:12)-BC(19:50)

4月28日(月) 晴

本隊:平井 野口 千葉 内島 佐々木 新原 藤井 宮楠 北村OB 

食当が寝坊し出発が遅れる。三白平にて雪上訓練を行った後、自由歩行で帰幕する。訓練内容は以下の通り。帰幕後、双子尾根から下ってこられた三戸呂OBとお会いし差し入れを頂く。その後三戸呂OB、北村OBは下山される。三戸呂OB、北村OBと別れた後、テント張替え、ブロック補強を行う。テント張替え中に、本日入山された原田OB、小久保OBと合流する。
<雪上訓練内容>
アイゼン着脱、歩行 (1’00”)
グリセード(0’20”)
滑落停止(1’00”)
Fix通過(0’30”)
自由歩行(3’20”)

BC(5:30)-三白平にて雪上訓練(5:40-9:00)-BC(12:20)
上級生隊:川村 冨家 塚原

 サブ梱包し出発する。1本で取り付きまで行き休憩する。取り付きでヘルメットを付け出発する。取り付きからの登りで2年生1名がバテ始めペースが落ちる。8峰の手前でザイル、アイゼンを付けコンテニュアスをする。2年生1名に気合を入れさせながら一定のペースで登っていく。5峰からトレースが消えたため、膝程のラッセルをしながら登っていく。頂上直下は、ワンアット2Pで登り白馬岳頂上に到着する。写真を撮りすぐに出発する。杓子岳への登りは2年生1名のペースが上がらず、ゆっくりとしたペースで登る。杓子岳到着後、写真を撮りすぐに下り始めるが、JPの手前で3年生1名がバテ始めペースが落ちる。明日の実動のために偵察をしながらゆっくり双子尾根を下り、BCに到着する。

BC(3:40)-主稜取り付き(4:30)-白馬岳(12:10)-杓子岳(14:00)-BC(17:05)

4月29日(火) 晴時々曇

メンバー:川村 平井 冨家 野口 千葉 塚原 内島 佐々木 新原 藤井 宮楠 原田OB 小久保OB

食当の不手際で出発が遅れる。ヘルメット、ハーネスを付けて出発する。樺平でザイルを付けコンテニュアスをする。樺平から2、3年生のザイルパーティは先行しメインFixをゴジラの背で1P、うぐいす岩峰で2P張る。2650m付近から雪面が硬くなり始めたためアイゼンを付ける。その後、一定のペースで登り杓子岳に到着する。写真を撮り出発する。稜線上は強風が吹いているため注意しながら進み白馬鑓ヶ岳に到着する。ここで、休憩し昼食を摂る。その後、出発し湯沢の下降点まで来た所で雪面がキックステップで十分歩ける程の硬さのためアイゼンを外す。2300m付近まで下った所で1年生1名が湯沢の下降点の手前でスリップした際に膝を石にぶつけ少し出血していたことに気が付き、ここで1本取り応急処置を行う。ハーネス、ザイルを外し出発する。例年下っている斜面がかなり雪崩れており、下降できる箇所を探すのに時間がかかる。湯沢を下りきった所から1年生が疲れを見せペースが落ち始めたため気合を入れながら登り返しBCに着く。行動終了後、原田OB、小久保OBが下山される。

BC(5:35)-杓子岳(10:20)-白馬鑓ヶ岳(11:50-12:10)-湯沢下降点(12:25)-BC(15:45)

4 月30日(水) 晴

本隊:川村 冨家 野口 内島 佐々木 新原 藤井 宮楠

 昨日の実動で1年生のアイゼン歩行に特に不慣れを感じたため雪上訓練内容にアイゼン着脱、歩行を加える。三白平にて雪上訓練を行う。その後、自由歩行で帰幕する。訓練内容は以下の通り。帰幕後、テント張替え、ブロック補強を行う。
<雪上訓練内容>
アイゼン着脱、歩行(1’30”)
グリセード(0’30”)
滑落停止(1’00”)
自由歩行(2’30”)

BC(4:50)-三白平にて雪上訓練(5:00-8:20)-BC(10:50)
上級生隊:平井 千葉 塚原

 サブ梱包し出発する。歩き出しから良いペースで進んでいく。樺平でハーネス、ザイルを付ける。その後、一定のペースで登り2650m付近でアイゼンを付ける。杓子岳に到着後、写真を撮りすぐに出発する。稜線上は雪面が硬く注意しながら進んで行き、白馬鑓ヶ岳、天狗の頭を越える。天狗の大下りは岩稜の下りで所々雪が付いており慎重に下ったためペースが上がらない。雪は軟らかいので途中でアイゼンを外す。下りきった所からも雪が付いており脛から膝のラッセルが続き道自体も細く注意しながら歩くため、なかなかペースが上がらない。その後、不帰キレットの手前の小ピークで引き返し時間となったため引き返すことにする。引き返す頃には稜線上の雪は軟らかくなっておりアイゼンは必要無いが脛から膝程のラッセルをしながら進む。湯沢を下りBCに到着する。

BC(2:55)-杓子岳(6:00)-白馬鑓ヶ岳(7:15)-天狗の頭(8:35)-引き返し地点【2420m】(12:00)-天狗の頭(14:05)-湯沢下降点(14:35)-BC(15:55)

5月1日(木) 晴後曇

本隊:川村 冨家 塚原 内島 佐々木 新原 藤井 宮楠

 1年生に疲れが見られたため本隊は晴天休養とする。9:10と16:00の天気図を描き、1年生に天気図の描き方を再度教える。その後、ブロック作成、補強を行う。本日、入山された関OBと田中OBにお会いする。

上級生隊:平井 野口 千葉

 取り付きまでルートファインディングしながら歩く。取り付きで休憩後、ヘルメット、サングラスを付けて出発する。8峰の手前でザイルを付けコンテニュアスをする。雪がかなり溶け始めており所々亀裂が入っている箇所があるため注意しながら歩く。上部でも雪は軟らかいためアイゼンは必要ない。頂上直下ではワンアット2Pで登り白馬岳頂上に到着する。写真を撮りすぐ出発する。風はほとんどないため一気に歩き杓子岳に到着する。少し休憩を取った後すぐに出発する。双子尾根はかなり雪が腐っており歩きにくい。樺平に到着後ハーネス、ザイルを外しBCへ下る。

BC(3:55)-主稜取り付き(4:50)-白馬岳(10:55)-杓子岳(12:15)-BC(14:17)

5月2日(金) 晴

 撤収後、関OB、田中OBに見送られながら下り始める。上級生が1年生の下に付き注意しながら下り猿倉に下山する。

BC(4:42)-猿倉(5:50)