2012年度 登攀準合宿(9/14-9/19)

9月14日(金) 部室-室堂ターミナル

 時間通りに部室に集合し、新宿駅に移動する。小林は先に離京する。新宿駅バス乗り場まで1年生の松木が見送りに来てくれる。バス乗り場で山本監督と合流後、夜行バスに乗り離京する。

9月15日(土) 晴後雨 
本隊【室堂ターミナル-野営場管理所-雷鳥沢-別山乗越-剱沢】

メンバー:宮津 長島 太田 長坂 松本 中澤OB

 電鉄富山駅で小林と合流し、電車で立山駅へと向かう。立山駅からケーブルカーとバスを乗り継ぎ室堂ターミナルに到着する。室堂ターミナルで中澤OBと合流する。室堂派出所に挨拶に行き山田山から平蔵谷や長次郎谷などのルート状況を教えていただく。計画書を提出した後、準備をして出発する。地獄谷はガスの臭いが強く現在は通行止めとなっている。天気は晴れており、登山客が多く登山道は混雑している。野営場管理所から先に進み称名川に架かる木の橋を渡ったところで一本をとる。雷鳥沢を登っている途中、約100m離れた西側の斜面を小熊が駆け下りているのを見かける。2550m付近で一本をとり昼食をとる。そこからは順調に進み、別山乗越に到着する。別山乗越からは、別山側からの落石に注意しながら下り剱沢TSに到着する。テント設営後、別山の岩場で登攀技術の確認をする予定であったが、雨が降り始めてガスが濃くなったため中止する。帰幕後は剱沢小屋へ挨拶に行く。

CT)室堂ターミナル(9:25)-野営場管理所(10:00)-別山乗越(12:15-12:25)-剱沢(12:55)

上級生隊【室堂ターミナル-野営場管理所-雷鳥沢-別山乗越-剱沢小屋-別山尾根経由- 南壁取付き-剱岳-別山尾根経由-剱沢】

メンバー:小林 山本監督

準備をして出発する。順調に野営場管理所まで下り、雷鳥沢を登っていく。途中で小休止をとり、別山乗越に到着する。別山乗越で一本とり、剱沢を下る。剱沢TSには大勢の登山客がテントを張っている。剱沢小屋へ挨拶に行くと、飲み物を頂く。その後は別山尾根を登っていくが次第に雲がかかってくる。鎖場は安全環付きカラビナを付けるか各自判断しながら通過する。順調に登っていくが、前剱の登りで小林が足をつったため、時折足を伸ばしながら進む。平蔵のコル付近からは小雨が降ったり止んだりし始める。南壁取り付きへは登山道を外れ、ガレ場を下り到着する。取り付き到着時は小雨であったため登攀の準備をして登り始める。1P目のトップは山本監督が行き、セカンドは小林が登る。残置ハーケンはしっかり打たれており、問題はない。セカンドが登り始める頃から雨が強くなったため、1P目を登り切った所で雨具を上下着る。1P目終了時点で、雨は強いが雷は鳴っていなかったため取り付きまで引き返した後、別山尾根からの本峰往復へと計画を変更することにする。懸垂下降を2Pで取り付きへと下るが、浮石が多く落石を起こしてしまう。取り付きからはガレ場を登り返してカニのタテバイを登っていく。露岩は雨で濡れているため、スリップに注意しながら登っていく。頂上に到着するがお宮は現在置かれていない。写真を撮った後、往路を引き返す。他の登山者はおらず、良いペースで下っていく。一服剱で雨具を脱ぎ、ヘルメット、ハーネスを外してキャップを着ける。その後も順調に下り剱沢TSで本隊と合流する。

CT)室堂ターミナル(9:15)-野営場管理所(9:38)-別山乗越(10:35)-剱沢小屋(11:13)-南壁取付き(13:14)-1P終了点(14:42)-南壁取り付き(15:18)-剱岳(15:50)-剱沢(18:10)

9月16日(日) 晴 
本隊【BC-長次郎谷出合-八ツ峰6峰Aフェース魚津高ルート-5・6のコル-長次郎谷出合-BC】

メンバー:宮津 太田 長坂 松本 山本監督 松本OB

 
 食当の不手際で出発が遅れる。暗いため慎重に下り、平蔵谷出合付近で夏道から雪渓に下り、アイゼン、ピッケル、毛手袋をつける。まだ辺りが暗かったため慎重に進み、長次郎谷を登る。長次郎谷は1・2峰間ルンゼの上方の雪が完全に融けている箇所があったため、その箇所はアイゼンを脱いで進む。6峰が見えてきた時、後方から上級生隊が追いついてくる。?峰Aフェース取り付きで登攀具を準備する。上級生隊の後に続いて登るため、取り付きで2時間程待機する。2P目は予想以上に難しく、用心して支点を多くとっていく。順調に登り、Aフェースの頭で昼食をとる。5・6のコルへはAフェース頭から15m程の懸垂下降した後、ハイマツ帯に沿って踏み跡を20m程トラバースした所からダブルロープで1Pの懸垂下降をする。5・6のコルで上級生隊と松本OBと合流する。長次郎谷を慎重に下り、長次郎谷出合に着く。剱沢の登り返しでは一年生一名のペースが上がらず、隊を分けて進みBCへと帰幕する。 

CT)BC(3:35)-長次郎谷出合(5:18)-八ツ峰?峰Aフェース取付き(7:41)-Aフェースの頭(13:55)-5・6のコル(15:22)-長次郎谷出合(16:56)-BC(18:21)

上級生隊【BC-長次郎谷出合-八ツ峰6峰Aフェース魚津高ルート-5・6のコル-長次郎谷出合-BC】

メンバー:小林 長島

 本隊に先行して出発する。平蔵谷出合付近でアイゼンと毛手袋、ピッケルをつける。その後、出発するが長次郎谷出合を通り過ぎて進んでしまい、真砂沢ロッジが見えたため引き返す。長次郎谷を登る途中シュルンドを避けて、源次郎尾根側のガレた道を進む。6峰取り付き手前で本隊に追いつく。6峰Cフェースには多くの登山者が順番待ちをしていたが、Aフェースには取付いているパーティがいなかったため、上級生隊も本隊と同じAフェース魚津高ルートを登り、八ツ峰上半縦走に移ることに変更する。上級生隊の後に本隊が登る。3PでAフェースの頭に到着するが、引き返し時間を考慮すると八ツ峰上半縦走に移ることは難しいと判断し、その後は本隊と行動を共にすることにする。14時頃、松本OBが来られ、5・6のコルで合流する。15時20分頃に本隊と5・6のコルで合流し、その後は同一行動をする。

CT) BC(3:34)-長次郎谷出合(5:36)-八ツ峰6峰Aフェース取付き(7:16)-Aフェースの頭(11:24)-5・6のコル(15:22)-長次郎谷出合(16:56)-BC(18:21)

9月17日(月) 快晴 【BC-一服剱-平蔵のコル-剱岳-別山尾根経由-BC】

メンバー:宮津 小林 長島 太田 長坂 松本 山本監督 松本OB

 食当の不手際で出発が遅れる。ヘルメットを付けて出発する。剣山荘でハーネスをつけ、ヒゲをつくる。鎖場では鎖に安全環付きカラビナを通すか判断しながら慎重に通過する。天気は晴れているが風がとても強い。平蔵の頭の下りでは、鎖の末端からは雨で濡れた露岩をトラバースするため、山本監督にFixを1P張って頂き通過する。カニのタテバイでは一年生を確保しながら登らせる。落石に注意しながら進み、本峰に到着する。昼食をとった後、下山に移る。早月尾根との分岐で山本監督と松本OBと別れ、BCへと向かう。カニのヨコバイ後のハシゴは一年生を確保しながら下らせる。順調に進みBCへと帰幕する。

CT)BC(5:05)-一服剱(6:12)-平蔵のコル(7:40)-剱岳(8:51-9:20)-平蔵のコル(9:50)-一服剱(11:14)-BC(11:56)

9月18日(火) 晴
本隊【別山の岩場で登攀技術の確認】

メンバー:宮津 太田 長坂 松本

上級生隊が出発した後、テント内で明るくなるまで待機し、別山の岩場まで移動する。その後、下記の訓練を行いBCへと帰幕する。帰幕後、テント設営訓練を行う。

<訓練内容>
  支点構築               0’30”
  確保方法                0’30”
  懸垂下降             1’00”
                           合計2’00”

上級生隊【BC-長次郎谷出合-八ツ峰6峰Cフェース剣稜会ルート取付き-Cフェースの頭-八ツ峰上半経由-池ノ谷乗越-剱岳-一服剱-BC】

メンバー:小林 長島

 準備をして出発する。平蔵谷出合付近で、毛手袋、アイゼンとピッケルをつけ長次郎谷を登る。途中シュルンドを避けアイゼンを外し左岸のガレた道を進みCフェースの取り付きに到着する。取付きで登攀の準備をしてトップは小林が登る。他のパーティはいない。5PでCフェースの頭に到着後、八ツ峰上半縦走に移る。天気は晴れており視界も良い。6峰から20m程の懸垂下降をした後、7峰で30m程の懸垂下降をする。8峰へは凹角を登っていく。八ツ峰の頭への登りは、ロープを出し確保しながら登る。八ツ峰の頭から15m程の懸垂下降を2P行い、池ノ谷乗越に到着する。長次郎の頭から15m程の懸垂下降で、長次郎のコルに到着する。コルに到着後、ガスが濃くなり視界が悪くなり始める。長次郎谷側の道を進み本峰に到着する。本峰到着後、写真を撮り昼食をとる。その後、別山尾根経由で下り、BCへと帰幕する。

CT)BC(3:24)-長次郎谷出合(4:17)-八ツ峰6峰Cフェース取付き(6:00)-Cフェースの頭(9:13)-池ノ谷乗越(12:32)-剱岳(13:31-13:45)-一服剱(14:42)-BC(15:12)

9月19日(水) 雨 【BC-別山乗越-雷鳥沢-野営場管理所-室堂ターミナル】

メンバー:宮津 小林 長島 太田 長坂 松本

梱包に時間が掛かり出発が遅れる。剱沢を登り返している時から地獄谷の硫黄の臭いがする。雨具と毛手袋をつけて出発する。ガスが濃かったためルートに注意しながら進み、別山乗越に到着する。別山乗越からは雨で濡れた道をスリップに気を付けて進み野営場管理所に到着する。野営場管理所からは一年生一名のペースが上がらず隊を分けて進み室堂ターミナルに到着する。室堂ターミナルに到着後、梱包訓練を行う。

CT)BC(5:08)-別山乗越(5:47-5:55)-野営場管理所(6:40)-室堂ターミナル(7:38)

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