2009年度 白馬個人山行(5/30-5/31)

メンバー:冨家 千葉

5月29日(金)

 18:30新宿発の高速バスで白馬に向かい、タクシーで猿倉まで移動する。猿倉荘から少し登った登山道沿いの藪の中の平地に幕営する。

5月30日(土) 晴後曇時々雨 【BC-白馬鑓ヶ岳北稜2700m付近】

 サブ梱包し出発する。まだ暗いうちに出発するが、夏道が出ており問題はない。しばらく歩くと明るくなり、道には雪が付き始める。藪の中を縫うように登っていく。ある程度登ってから、小日向のコルへと向かって雪渓をトラバースするが、途中から双子尾根に向かって緩やかな沢を詰めていき、双子尾根に取り付く。双子尾根はほとんど雪が付いておらず、藪漕ぎをしながら進んでいく。樺平まで来ると雪が付いており、ここより上部では雪が豊富である。樺平でヘルメットとハーネスを着ける。樺平から杓子沢に向って下っていくと、白馬鑓ヶ岳北稜の側面から落石が発生しているのが見える。北稜を南側に巻くようにして取り付くが、最初から急斜面のため確保して登っていく。北稜は全体を通して岩が脆く、草付きや雪の付いたルンゼなど急斜面ばかりのため、頻繁にワンアットをしながら登っていく。所々に濃い藪もある。昼頃から雨が降ったり止んだりし始め、ガスが出て視界が悪くなる。2500m付近で一時視界がなくなったため、1時間ほど天気待ちをする。やや視界が回復した15時頃に行動を再開する。そこからは中央稜との間の沢を詰めていき、2600m付近からのやや緩やかな岩稜に出る。相変わらず岩が脆いため慎重に登っていくが、間もなく日が暮れるためこれ以上の行動は止め、2700m付近でビバークする。

CT)BC(2:57)-樺平(5:41)-白馬鑓ヶ岳北稜取付き(6:18)-2500m付近(13:48-14:55)-2700m付近(19:07)

樺平付近から杓子岳を望む 白馬鑓ヶ岳北稜 4年冨家
2400m付近、軍艦ピークの懸垂下降地点 雨の中ビバーク

5月31日(日) 雨時々曇 【北稜2700m付近-白馬鑓ヶ岳-湯沢経由-小日向のコル-猿倉】

 ガスは濃いが30mほどの視界があり、十分明るくなったため5時頃出発する。小雨が降り風は強い。岩が脆く濡れているため慎重に登っていき、頂上に到着する。写真を撮った後すぐに下り始める。湯沢に入ると風が弱くなるが、所々凍っているためアイゼンを履く。下っていくにつれてガスが晴れ遠望が効くようになる。小日向のコルまでの登り返しでは所々藪が出ている。コルからの下りでは時折ガスに覆われルートが分かりづらいため、慎重に下っていきBCに到着する。雨の降る中テントを撤収し、猿倉へと下山する。

CT)北稜2700m付近(5:09)-白馬鑓ヶ岳(6:31)-小日向のコル(8:42)-猿倉(10:21)

濃いガスの中2800m付近、岩稜 白馬鑓ヶ岳山頂にて千葉 湯沢から下部を見る

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