2008年度 春山偵察山行(10/9-10/12)
10月9日(木) 晴
メンバー:野口 冨家 千葉 塚原
急行能登で早朝の魚津駅に到着し、そこからタクシーで片貝第四発電所へと向かう。準備をして出発する。発電所の送水管脇の急な階段から大明神尾根へと取り付く。階段は急で脆くなっている箇所もあるため、注意して進む。階段を登りきり大明神尾根へと取り付くと早くも藪漕ぎが始まる。一部急なところもあるが、おおよそなだらかで広い尾根が続き、偵察をしながら登っていく。しかし予想以上に藪が濃く思うように進まない。暗くなってきたため本日は1470m付近で幕営することとする。
CT)片貝第四発電所(6:45)-大明神尾根1470m付近(17:23)
10月10日(金) 晴後曇
メンバー:野口 冨家 千葉 塚原
テント撤収をして出発する。藪漕ぎをしながら登っていくが、藪が非常に濃くなかなかペースが上がらない。また、予想していたよりもFix箇所が多く、ザイルを出して偵察するため時間がかかる。大明神山南峰に差し掛かる頃に暗くなってきたため、本日は大明神山南峰の頂上で幕営することとする。
CT)大明神尾根1470m付近(5:27)-大明神山南峰(17:38)
10月11日(土) 雨
メンバー:野口 冨家 千葉 塚原
早朝から雨が降りガスが出ているため、天気待ちをする。少し待つと50m程度視界が効くため偵察は可能であると判断し、テント撤収し出発する。相変わらず藪が濃くペースが上がらない。なだらかで広い箇所が多く、ガスで先が見えないため慎重にルートファインディングしながら登っていく。上部は非常に細く両側が切れている箇所や、尾根が途切れ急斜面になっている箇所など変化が多く、しっかりと偵察しながら登っていく。藪が雨で濡れ、藪漕ぎで全身びしょびしょになり震えるほど寒い。毛勝山南峰の頂上付近で非常にガスが濃くなったため、本日は毛勝山北峰の偵察までで行動をうち切ることとし、やや早いが南峰に幕営することとする。
CT)大明神山南峰(6:05)-毛勝山南峰(15:55)
10月12日(日) 晴
メンバー:野口 冨家 千葉 塚原
大明神尾根の偵察で予想よりも多くの時間を消費してしまったため、毛勝山北峰から西北尾根を下ることも考えたが、本日の天候や荷物の量、またペースの遅かった昨年度のコースタイムを考慮しても、本日中に毛勝三山を偵察し馬場島に下山することは十分可能であると判断し、予定通りのルートで馬場島に下山することにする。テント撤収後、空身で毛勝山南峰直下まで行き、昨日撮れなかった尾根の全体写真を撮る。良い天気で、早朝はテントが少し凍りつくほど冷え込んだにもかかわらず、日が出ると直ぐに暖かくなってきた。藪も乾いており快適である。毛勝山南峰まで戻り出発する。南峰を少し下ったところからはやや藪が薄くなり、丁度よい気温で眺望もよく、快調に偵察が進む。釜谷山を過ぎると他の登山客を見かけるようになる。猫又山では10数人の登山客が休んでいる。そこから東芦見尾根も快調に進んでいくが、相変わらず登山客が多く、何度も道を譲る。大猫山からの下りは昨日の雨でぬかるんでいるため、慎重に下っていく。下る途中幾度かガスが出たが、下り終わる頃にはまた晴れていた。そこから林道を歩き馬場島へと下山する。