2008年度 剱岳合宿(6/9-6/14)

メンバー:川村 平井 冨家 野口 千葉 塚原 佐々木 新原 宮楠

6月9日(月)

 部室に小久保OBが見送りに来られる。出発し上野駅に向かう。上野駅から急行能登号で離京する。

0609000 0609001

6月10日(火) 晴

 富山駅に到着後、予定通りの電車を乗り継ぎ室堂ターミナルに到着する。派出所に挨拶し準備をした後出発する。1本で野営場管理所に到着し、ここで故矢沢OBの追悼を行う。その後、出発し雪面を登り出すが、雷鳥沢の登りは急斜面に加え、所々雪が硬いため慎重にゆっくりとしたペースで登っていく。別山乗越で休憩をとった後、1本で剱沢のBC予定地に到着する。到着後、剱沢小屋に挨拶に行く。テント設営後、上級生2名で雪上訓練場所の下見を行なう。

CT)室堂ターミナル(9:30)-野営場管理所(10:30-10:50)-別山乗越(14:00-14:10)-BC(14:32)

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0610043 0610046 0610048

6月11日(水) 晴

本隊:川村 平井 千葉 塚原 佐々木 新原 宮楠 

 サブ梱包し出発する。始めに搬送訓練を行いBCと夏山前進基地間をシート搬送で往復する。その後、予定通りの訓練を行い自由歩行で帰幕する。訓練内容は以下の通り。
<雪上訓練内容>
搬送訓練(3’15”)
アイゼン着脱・歩行(1’00”)
滑落停止(0’40”)
コンテニュアス(0’30”)
ワンアット(0’30”)
自由歩行(1’50”)

CT)BC(4:55)-剱沢にて雪上訓練(5:00-13:00)

上級生隊:野口 冨家

サブ梱包し、出発する。良いペースで、長次郎谷出合へと向かう。長次郎谷出合でヘルメットを付け、落石に注意しながら一定のペースで取り付きへと進む。取り付き付近は、シュルンドが多く、取り付くのに時間がかかる。ルート上に残置物が多少残っていたが、持参したハーケン、カム、ナッツを使用しながら登攀する。Cフェースの頭は予想以上の高度感である。ここでハーケン、ボルト、カム、ナッツを梱包する。八ツ峰の頭まで2回の懸垂下降を交えながら細い急峻な岩稜帯を進む。所々シュルンドがあり、慎重にルートファインディングしながら進む。池ノ谷乗越からガスが出始め視界が悪いため、ペースが上がらない。剱岳に到着し写真を撮った後、別山尾根を下降する。別山尾根はガレており注意しながら下り、BCに到着する。

CT)BC(3:54)-八ツ峰-峰Cフェース取り付き(6:07)-Cフェースの頭(9:20)-池ノ谷乗越(12:26)-剱岳(14:35)-BC(18:02)

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6月12日(木) 晴

本隊:平井 冨家 野口 千葉 佐々木 新原 宮楠

 サブ梱包し出発する。一定のペースで登り別山乗越に到着する。1本取った後出発する。別山乗越から下りは所々雪が硬い箇所があるため、注意しながら下っていく。下りきった所からの登りは、尾根が細く北側が切れている箇所があるため注意しながら、一定のペースで進んで行く。その後、奥大日岳に到着し写真を撮った後、休憩する。休憩後、出発する。奥大日岳からの下りは少し斜面が急な箇所があり、しっかりキックステップをして下っていく。下りきった所からは一定のペースで登り大日岳に到着する。休憩した後、引き返し始める。一定のペースで進んでいくが、奥大日岳への登りの手前まで来た所で1年生が疲れを見せペースが落ち始める。気合を入れながら登っていく。登りの途中で急な斜面をトラバースする箇所があり、滑落の危険を考えメインFixを1P張る。その後、3本で別山乗越に到着する。小休止した後、すぐ出発しBCに到着する。

CT)BC(4:55)-別山乗越(5:30-5:42)-奥大日岳(8:20-8:35)-大日岳(10:25-10:43)-別山乗越(16:02-16:05)-BC(16:15)

上級生隊:川村 塚原

 サブ梱包し、雪面が硬いためアイゼンを履き出発する。1本で長次郎谷出合まで行き、休憩後ヘルメットを付け出発する。順調に登り-峰Cフェースの取り付きに到着する。取り付き付近はシュルンドがあり、慎重に取り付く。下部は浮石が多いため慎重に登る。上部は順調に登攀しCフェースの頭に到着する。ここで1本とった後、アイゼンを履き、コンテニュアスをして登っていく。-峰は急な岩稜帯であるため、20m程の懸垂下降をする。ここからはシュルンドがある為、しっかりルートファインディングしながら登り、八ツ峰の頭に到着する。八ツ峰の頭からは夏道が出ているためアイゼンを外す。休憩後、1本で剱岳頂上に到着する。写真を撮り、景色を楽しんだ後出発する。剱岳から別山尾根は急な岩稜帯であるため慎重に下る。その後は一定のペースで進み、BCに到着する。

CT)BC(3:50)-八ツ峰-峰Cフェース取り付き(6:05)-Cフェースの頭(8:20)-池ノ谷乗越(12:00)-剱岳(13:30-13:50)-BC(17:05)

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6月13日(金) 晴後曇時々雨

本隊:川村 冨家 野口 塚原 佐々木 新原 宮楠

朝から強風と雪面が硬いためテント点検に手間取り出発が遅れる。雪面が硬いためアイゼンを履いて出発する。平蔵谷出合で休憩した後、ヘルメット、サングラスを付けて平蔵谷を登り始める。その際、3年生1名が先行し上部からの落石に注意を払う。途中で休憩をとり、2本で平蔵のコルに到着する。ここでアイゼンを外し、強風で肌寒いため雨具の上を着てハーネスを付ける。カニの縦ばいでは上級生が1年生をザイルで確保して登らせる。その後も順調に進み、剱岳頂上に到着する。曇ってきてはいるが、ガスは無いため周りを見渡せる。写真を撮り、故飯田OBの追悼を行う。その後、昼食を摂り下り始める。カニの横ばい通過後の梯子でも、上級生が1年生をザイルで確保しながら下らせる。平蔵のコルから所々雪面が硬い箇所があるため、アイゼンを履いて下り始める。慎重に下っていき、平蔵谷出合に到着する。小休止した後、出発する。平蔵谷出合からの登り返しの途中で、天気が急変し暴風雨となったため雨具を着る。慎重にゆっくりとしたペースで進み、BCに到着する。

CT)BC(5:10)-平蔵谷出合(5:51-6:05)-平蔵のコル(8:35)-剱岳(10:32-11:00)-平蔵のコル(12:20-12:30)-平蔵谷出合(13:50-14:02)-BC(15:40)

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上級生隊:平井 千葉

 サブ梱包後、雪面が硬いためアイゼンを履き出発する。長次郎谷出合でヘルメットを付ける。Cフェース取り付きまで1本で行き、ここで登攀の準備をして登り始める。取り付きはシュルンドがあり注意して取り付く。Cフェースはガレており浮石が多いため注意しながら登っていく。Cフェースの頭に到着後、アイゼンを付けコンテニュアスをしてから出発する。八ツ峰上半はシュルンドが多くルートファインディングしながら、ゆっくりとしたペースで登っていく。-峰からの下りは急な岩稜帯であるため懸垂下降で下る。その後、-峰は急峻で雪の付き方が不安定であることもあり通過できる箇所を探すのに手間取り時間がかかる。-峰を通過した頃からガスがかかり始め視界が悪くなり、天気も雨が降ったり止んだりを繰り返す不安定な天候となる。視界が悪いため慎重にルートファインディングしながら歩き池ノ谷乗越に到着する。休憩した後、出発し1本で剱岳に登頂する。写真を撮った後、出発する。剱岳から下りは急な岩稜帯に加えて岩が濡れておりかなり滑りやすい。さらに剱岳を下り始めた頃から、かなり視界が悪くルートファインディングしながら慎重に下っていくため、なかなかペースが上がらない。その後、一定のペースで進みBCに到着する。 

CT)BC(3:56)-八ツ峰-峰Cフェース取り付き(5:55)-Cフェースの頭(8:40)-池ノ谷乗越(12:10)-剱岳(14:12)-BC(18:03)

6月14日(土) 曇後晴

 強風のため天気待ちを行なう。その後、天候が少し安定したため出幕しテント撤収し梱包を行う。剱沢小屋に挨拶をした後、雪面が硬いためアイゼンを履き出発する。風が強く重荷でのアイゼン行動のため1年生を見ながら慎重に登っていき別山乗越に到着する。ここからは夏道がでているためアイゼンを外し出発する。一定のペースで登り別山に到着し写真を撮った後出発する。別山からの下りの途中で天気が良くなり始める。富士ノ折立へ登る頃には晴れ、視界が良くなり周りの山々が見渡せるようになる。その後、富士ノ折立、大汝山を一定のペースで越え雄山に到着する。写真を撮り休憩した後、出発する。雄山からの下りはガレており浮石が多いため慎重に下る。その後、一ノ越を通過し室堂ターミナルに下山する。

CT)BC(5:45)-別山乗越(6:30-6:42)-別山(7:35)-雄山(12:20-12:35)-一ノ越(13:20)-室堂ターミナル(14:15)

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0614224 0614247 0614254

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