2008年度 九月準合宿(9/11-9/18)


9月11日(木)

メンバー 川村 平井 冨家 野口 千葉 塚原 佐々木

 予定通り新宿駅に集合する。新宿駅のホームに三戸呂OBが見送りに来て下さり差し入れを頂く。その後、離京する。信濃大町駅に到着後、ステーションビバークをする。


9月12日(金) 晴後曇 

メンバー 川村 平井 冨家 野口 千葉 塚原 佐々木

 信濃大町駅からバスを乗り継ぎ黒部ダムに到着する。準備をした後、出発する。少し下った所から黒部川沿いの登山道を一定のペースで進む。ガレている箇所があるため注意して進み2本で内蔵ノ助谷出合に到着する。ここから、内蔵ノ助平に向けて登り始める。急な登りであるため慎重に登り3本で内蔵ノ助平に到着する。ここから沢沿いの登山道を登っていく。登りの途中で1年生が疲れを見せ少しペースが落ちる。気合を入れながら歩きハシゴ谷乗越に到着し休憩する。その後、ハシゴ谷乗越からの下りはかなり急でガレている箇所があるため慎重に下る。 2本で剱沢出合に到着する。剱沢にはしっかり雪がついている。毛手袋、ピッケルを付けて剱沢を渡り真砂沢ロッジに到着する。

黒部ダム(8:18)-内蔵ノ助谷出合(10:10)-内蔵ノ助平(13:08)-ハシゴ谷乗越(14:47)-真砂沢ロッジBC(17:02)

9月13日(土) 雨後曇

A隊:川村 佐々木  

 サブ梱包して出発する。途中、所々夏道に雪がついているため毛手袋、ピッケルをつける。その後、1本で長次郎谷出合に到着する。長次郎谷からは雪面が硬いためアイゼンを履く。1年生はアイゼン歩行が不慣れなため、ゆっくりとしたペースで登っていく。途中で雨が降り始めたため雨具を着る。その後、八ツ峰-峰の手前に到着し、雪が無いため毛手袋、ピッケル、アイゼンを外す。ここからガレているため注意しながら登りAフェース取り付きに到着するが、雨が強くなり、落石が多いため天気待ちをする 。2時間程天気待ちをするが、天気が回復する様子は無いため、BCに引き返すことにする。一定のペースで下り2本でBCに到着する。

BC(4:55)-長次郎谷出合(5:40)-Aフェース取り付き(7:30-9:28)-BC(11:30)
B隊:冨家 野口 千葉 
 サブ梱包して出発する。最初から順調に進んでいく。1本で三ノ窓雪渓の出合まで行き毛手袋、ピッケル、アイゼンを付ける。雪渓には雪がしっかりついているが所々クレバスがあいている。雪の状態、落石に注意しながら進んでいく。上部では岩がでておりガレている。雨が降っており滑りやすいため危険と判断した箇所ではザイルを出す。慎重に三ノ窓まで行き、チンネの取り付きに移動する。強雨で岩が濡れていることと、上部からの落石があるためやや離れた場所で3時間程天気待ちをする。その後も天候の回復が見込めないため引き返すことにする。 下りは滑りやすいため注意して下っていく。危険箇所では懸垂下降を行う。三ノ窓雪渓出合からはペースを上げBCに到着する。

BC(4:55)-三ノ窓雪渓出合(5:45)-三ノ窓(8:45-11:45)-三ノ窓雪渓出合(14:20-14:30)-BC(15:20)
C隊:平井 塚原

 サブ梱包して出発する。雪面が硬いためすぐに毛手袋、ピッケル、アイゼンを付ける。その後、1本で源次郎尾根取り付きに到着する。尾根上には雪が無いため毛手袋、ピッケル、アイゼンを外し、ヘルメットを付ける。雨が降り始めたため雨具を着る。取り付きから木を掻き分けながら急斜面を登っていく。濡れているため注意して登り3本で-峰に到着する。その後、一定のペースで進み-峰に到着する。-峰からの下りは急な岩壁のため懸垂下降でコルへ下る。その後は単調な登りだがガレているため慎重に登り剱岳に到着する。その後、別山尾根から下っていくが、雨で岩が濡れており慎重に下っていくためペースがなかなか上がらない。 剣山荘の少し下部から雪が付き始めたため毛手袋、ピッケル、アイゼンを付けて下りBCに到着する。

BC(4:55)-源次郎尾根取り付き(5:30-5:38)-剱岳(11:18)-剣山荘(13:20)-BC(14:32)

9月14日(日) 曇後晴

A 隊:川村 佐々木 

 サブ梱包して出発する。一定のペースで進み、八ツ峰-峰の手前に到着する。C隊が先にAフェースを登攀しているため、Cフェースの取り付きに向かう。しかし、Cフェースに到着するが人が多く順番待ちで時間がかかるためAフェースをC隊に続き登攀することにする。準備をした後、登攀を開始する。1P目の終了点でC隊を抜く。3Pで登りAフェースの頭に到着する。その後-、-のコルに懸垂下降で下る。下った後Cフェースの取り付きに向かう。到着後、すぐに登攀を開始する。順調に登攀していきCフェースの頭に到着する。 ここからBフェースの頭に移動し-、-のコルに懸垂下降で下る。その後、登攀具を片付け長次郎谷を下りBCに到着する。

BC(4:50)-長次郎谷出合(5:40)-Aフェース取り付き(9:20-9:40) -Cフェース取り付き(13:02)-BC(17:34)
B隊:冨家 野口 千葉 

 サブ梱包して出発する。朝からガスっている。順調に進んでいき1本で三ノ窓雪渓に到着する。ヘルメット、毛手袋、ピッケル、アイゼンを付ける。雪の状態、落石に注意しながら進んでいく。三ノ窓手前からチンネ中央チムニーの取り付きに移動するが先行パーティーがおり順番待ちをする。岩が脆く上部からの落石があるため間を開けて登り始める。落石に注意しながら慎重に登攀しチンネの頭に到着する。チンネの頭から三ノ窓の頭との間のコルに下り、池ノ谷ガリー側に懸垂下降する。その後、池ノ谷ガリーをつめて池ノ谷乗越に到着する。稜線上を慎重に進み剱岳に到着する。すぐに下り始め平蔵のコルに到着する。平蔵谷 を下っていくが雪が無くガレているため注意して下る。途中で雪が付き始めたため毛手袋、ピッケル、アイゼンを付けて下りBCに到着する。

(4:50)-三ノ窓雪渓出合(5:42)-三ノ窓(7:42)-中央チムニー取り付き(9:40)-チンネの頭(14:05)-池ノ谷乗越(16:10)-剱岳(17:05)-BC(18:30)
C隊:平井 塚原  

 サブ梱包した後、雪面が硬いため毛手袋、ピッケル、アイゼンを付け出発する。1本で長次郎谷出合まで行く。長次郎谷は雪が付いていたり地面が出ていたりする箇所があるため、アイゼンを付けたり外したりしながら登っていく。長次郎谷の上部はかなりガレており落石をしないように慎重に登るためペースが上がらない。その後Aフェース取り付きに到着し準備して登攀を開始する。Aフェースは予想以上に難しく登攀に時間がかかってしまう。1P目の終了点でA隊に先行してもらう。3PでAフェースの頭に抜ける。その後-・-のコルに懸垂下降で下る。下った後、Dフェースの取り付きに向かう。取り付きまでもかなりガレており、慎重に登る。Dフェースの取り付きの手前に到着後、少し休憩をとり出発する。Dフェースの取り付きまでは岩の急な登りで危険なため確保しながら取り付きに向かう。取り付き到着後、登攀を開始するが、あまり登られていないためか苔が生えているのと、取り付きは日の当たらない場所のため前日の雨で濡れておりかなり滑りやすく登攀することができない。このまま登攀を続けるのは危険であると判断し引き返すことにする。 登攀具を片付け長次郎谷を下り始める。長次郎谷の上部はかなりガレているため慎重に下り1本でBCに到着する。

BC(4:50)-長次郎谷出合(5:25-5:35)-Aフェース取り付き(8:30-8:55)–・-のコル(12:10-12:15)-Dフェース取り付き(13:28-14:25)-BC(16:20)

9月15日(月) 晴後曇

A 隊:川村 佐々木  

 サブ梱包して出発する。一定のペースで登り1本で源次郎尾根取り付きに到着する。ここでハーネス、ヘルメットを付ける。その後、出発する。-峰までは所々急な岩場があるためザイルで確保しながら1年生を登らせる。-峰に到着後、一定のペースで進み-峰に到着する。-峰からは懸垂下降でコルへ下る。その後、剱岳に向けて登っていくがガレており1年生がバテ始めたためコンテニュアスで慎重に登っていき剱岳に到着する。写真を撮りすぐに下り始める。本来、平蔵谷を下降する予定であったがかなりガレており、 疲れている1年生を下らせるのは危険だと判断し別山尾根から下ることにする。一定のペースで下っていき2本でBCに到着する。

BC(4:50)-源次郎尾根取り付き(6:20)-剱岳(11:33)-BC(14:05)
B隊: 冨家 野口 千葉 

 サブ梱包して出発する。順調に進んでいき長次郎谷出合の手前でヘルメット、毛手袋、ピッケル、アイゼンを付ける。その後も順調に長次郎谷をつめていく。-・-峰間ルンゼの取り付きで1本とり、毛手袋、ピッケル、アイゼンを外す。その後ルンゼをつめていく。ガレているため注意しながら登っていく。上部は草付きを登り-・-峰間のコルに到着する。-峰往復の予定であったが上部からの落石があるため危険であると判断し往復しないことにして先に進む。ルートファインディングしながら進み-・-のコルまで5回懸垂下降を交える。コルから-峰へはルンゼを登る。その後も順調に進んでいき、八ツ峰の頭からは懸垂下降で池ノ谷乗越に下る。池ノ谷乗越で休憩し本峰へ向かう。1本で剱岳に到着する。写真を撮り下り始める。平蔵のコルからはガレているため注意して下り雪が出始めた所で毛手袋、 ピッケル、アイゼンを付ける。その後ペースを上げて下りBCに到着する。

BC(4:50)-長次郎谷出合(5:20)-八ツ峰の頭(16:00)-剱岳(16:50)-BC(17:59)
C隊:平井 塚原 

 サブ梱包して出発する。真砂沢ロッジの少し下部から雪が無いため登山道を進んでいく。1本で三ノ窓雪渓出合に到着する。三ノ窓雪渓は下部は雪が無いがガレているため注意して登っていく。途中で雪がつき始めたため毛手袋、ピッケル、アイゼンを付ける。所々クレバスがあるため注意しながら登っていき、三ノ窓に到着する。三ノ窓から1本で取り付きに到着する。準備をして登攀を開始する。岩が脆く剥がれやすいため注意しながら登る。チンネの頭に到着後、三ノ窓の頭側のコルへ懸垂下降する。ここもガレているため落石をしないように慎重に下る。その後、池ノ谷ガリーをつめて池ノ谷乗越に到着する。池ノ谷乗越から先の稜線上は細く切れているため慎重に進み剱岳に到着する。 剱岳からは一定のペースで下り2本でBCに到着する。

BC(4:50)-三ノ窓雪渓出合(5:35)-三ノ窓(7:44)-中央チムニー取り付き(8:55-9:13)-チンネの頭(13:40)-池ノ谷乗越(14:45)-剱岳(15:33)-BC(17:22)

9月16日(火) 晴後曇

A 隊:川村 千葉 塚原 

 サブ梱包して出発する。暗いため、ゆっくりしたペースで進み近藤岩に到着する。ここから顕著な登山道があるためペースを上げて進み池平山に到着する。池平山からは稜線上を藪漕ぎしながら進んでいくためペースが上がらない。小窓へ下る手前の斜面は急な岩の斜面のため懸垂下降で下る。その後、小窓に到着する。小窓から小窓の頭までは所々、急な岩の斜面や雪上をトラバースする箇所がありメインFixを張り通過し小窓の頭に到着する。その後、小窓王を通過し三ノ窓に到着する。ここから池ノ谷ガリーをつめていく。池ノ谷ガリーは浮石、落石が多く慎重に登り池ノ谷乗越に到着する。その後は順調に進んでいき剱岳に到着する。 休憩し下り始める。平蔵谷はガレているため慎重に下りBCに到着する。

BC(3:40)-池平山(7:15)-小窓(9:36)-三ノ窓(12:28)-剱岳(14:20-14:28)-BC(16:26)
B隊:平井 冨家 野口 佐々木 

 本日は平蔵谷から登り長次郎谷を経由して下降する予定であったがどちらの沢も上部はかなりガレており落石の危険があり1年生を登らせるのは危険であると判断したため別山尾根を往復する計画に変更する。サブ梱包後、出発する。剱沢を一定のペースで登っていく。途中で毛手袋、ピッケル、アイゼンを付ける。その後も一定のペースで進み雪が無くなった所で毛手袋、ピッケル、アイゼンを外す。ここから剣山荘までの登山道はガレているため慎重に登り1本で剣山荘に到着する。剣山荘から別山尾根沿いの登山道はかなり登山客が多くなかなか前に進むことができず、ペースを上げることができない。その後、平蔵のコルに到着するが登山客が多く上部からの落石があるため、ここでしばらく待つことにする。しばらく待つと人が少なくなってきたため取り付きに向かい登攀を開始する。ハーケンが所々打たれているが、古く使えないものもあるため支点を打ったりカム等を使い登攀する。1P目以降はガレており、岩が脆いため慎重に登攀していく。4P目の終了点から先は歩いて登ることができるため、 コンテニュアスをして登り剱岳に到着する。その後、別山尾根を下り2本でBCに到着する。

BC(4:55)-剣山荘(8:05)-取り付き(10:35-11:03)-剱岳(13:25-13:35)-剣山荘(14:58)-BC(16:10)

9月17日(水) 晴後曇 

メンバー 川村 平井 冨家 野口 千葉 塚原 佐々木

本日も平蔵谷から登る予定であったが上部はかなりガレており落石の危険があり1年生を登らせるのは危険であると判断したため別山尾根を登る計画に変更する。撤収後、梱包し出発する。剱沢を一定のペースで登っていく。途中で毛手袋、ピッケル、アイゼンを付ける。重荷でアイゼン行動のため慎重に登っていく。平蔵谷出合から登山道が出始めたため毛手袋、ピッケル、アイゼンを外す。ここから剣山荘までの登山道はガレているため慎重に登り1本で剣山荘に到着する。剣山荘の少し上部から鎖場のためハーネスを付ける。鎖場ではカラビナをかけて登っていく。その後、平蔵のコルに到着するがカニの縦ばいを1,2年生に重荷で登らせるのは危険であると判断し1年生は荷物を上級生が持ち空身で登らせ、2年生はザイルで確保して登らせる。カニの縦ばいを通過後、岩稜帯を登り剱岳に到着する。休憩後、偵察をしながら早月尾根を下り始める。カニのハサミの手前の鎖場は危険であるためカラビナをかけて下っていく。その後も偵察をしながら下っていくが2500m付近まで下ったところで時間が遅く、暗くなり始め偵察を行うことができなくなるため、ここから先は偵察を行わず、早月小屋に下ることにする。急でガレている箇所があるため慎重に下り早月小屋に到着する。 明日は2500m付近まで偵察を行った後、下山することにする。

BC(4:50)-剣山荘(9:14)-剱岳(12:36-12:40)-早月小屋(18:00)

9月18日(木)曇後晴 

メンバー 川村 平井 冨家 野口 千葉 塚原 佐々木

サブ梱包し出発する。2500m付近まで1本で行き偵察を行いながら早月小屋へ下る。早月小屋に到着後、テント撤収、梱包し出発する。早月小屋からも無雪期の状態をしっかり偵察しながら下っていく。 急な箇所があるため慎重に下っていき馬場島に下山する。

早月小屋(4:48)-2500m付近(5:34)-早月小屋(9:35-10:00)-馬場島(14:02)