2015年度 剱岳北方稜線個人山行(5/30-5/31)
5月30日(土) 晴後曇後雨 【馬場島-大窓-大窓ノ頭-池平山】
メンバー 松本 松木 宮武 山本監督
馬場島荘の方に挨拶をし、私物、予備実動で必要となる官物を預かって頂く。白萩川沿いの林道を歩き、タカノスワリゴルジュを高巻く道に入る。白萩川と再び合流した所でヘルメットをつけて白萩川沿いを遡上して行く。少し進むと雪が出始めたためピッケルと軍手を出してそのまま中仙人谷を上がっていく。中仙人谷を上がっていく際は雪が薄くなっている箇所に注意して進んで行く。1400m付近で雪面が固くなってきたためアイゼンをつける。1700m付近から落石が降ってくるため注意して通過する。1900m付近に差し掛かると霧が出始め、視程が20mほどになる。ルートファインディングに注意しながら進み、大窓に到着した後アイゼンを外す。大窓には小黒部谷側に多くの雪が残っている。大窓ノ頭まで踏み跡があり、ペイントやテープが充実している。大窓ノ頭でハーネスをつける。大窓ノ頭から先のマッチ箱ピークでは北コルからワンアット40m×1P行う。小黒部谷側を巻くようバンドを15mトラバースし、クラックを10m程登った所で終了する。マッチ箱ピークから先、雪がかなり割れており、状態が悪くなっている。北池平山から先でも黒部側に雪が付いている箇所があり、所々でピッケルを出して通過する。コルから池平山手前までワンアット50m×1P行う。バンドを10mトラバースし、ジェードルを5m程直上し、そこから草付きの急斜面の終了点まで上がった所で終了する。ワンアットを行っている最中に雨が降ってきたため雨具を着る。池平山に到着するが到着時間、ルート状況、メンバーの技能を考慮し先には進まず池平山にて行動を終了することを決定する。又次の日は往路を引き返すことに決定する。
CT)馬場島(7:38)-大窓(12:04)-大窓ノ頭(13:39)-池平山(17:43)
5月31日(日) 雨後晴 【池平山-大窓ノ頭-大窓-馬場島】
<h5メンバー 松本 松木 宮武 山本監督
ヘルメット、雨具、ハーネス、軍手を装着して出発する。池平山から先の草付きの急斜面を懸垂下降20m×1P行い、そこから樺で支点をとり、懸垂下降15m×1P行う。その後は雨により滑りやすくなった藪道をスリップに注意しながら進み、北池平山まで雪が付いている箇所ではピッケルを出す。マッチ箱ピークではクラックを懸垂下降10m×1Pで通過する。大窓に到着後ハーネスを外し、アイゼンをつける。大窓から先の中仙人谷の下りでは土砂崩れの跡があったため落石に注意しながら進む。1500m付近で暑くなってきたため雨具を脱ぐ。タカノスワリゴルジュを高巻く道を経由して白萩川沿いの林道に出る。林道に出た際、ヘルメットと軍手を外し、キャップをつける。その後は順調なペースで進み馬場島に到着する。