メンバー;小久保 乙山 北村 三戸呂 早川OB(15日のみ) 加藤OB(15日のみ)
9月14日(火) 曇り
朝7:00に部室集合。新宿から高速バスで甲府へ向かう。そこから再びバスで南アルプス林道を広河原へ。夜叉神峠から先では所々で工事の途中である。13:00頃、広河原に到着。他に誰もいない幕場にテントを張り、明日の朝・昼の食事の準備をする。夜7:00頃、早川OBと加藤OBが合流する。
9月15日(水) 晴れ
バットレスを登攀するべく、ヘッドランプを着けて大樺沢へ向かう。順調に二股まで行く。ここでヘルメットを着け、更に20分ほど歩くと樹林を越えて下部岩壁帯が前方に開ける。bガリーへの踏み跡を詰める。既に他のパーティーが取り付いており、取り付き少し手前で登攀の準備をする。少し待って小久保パーティー(小久保-北村-早川OB)から先に取り付く。難なく通過し、緩傾斜帯を第4尾根へ。後から取り付いた乙山パーティー(乙山-三戸呂-加藤OB)は間違えて第2尾根の方へ行ってしまうが、尾根を乗っ越して草付きを下り、正しい踏み跡に戻る。
第4尾根の登攀は4Pでマッチ箱に至る。いずれのパーティーもOBがリードする。懸垂下降の後、トップを3年生に交代して更に3Pで終了点へ。特に問題なく登攀は終了。ザイルをはずして踏み跡を15分歩くと頂上に達する。合流して昼食を摂った後、広河原へ駆け下る。2年生1名の体調が悪く、頂上から加藤OBに付いてもらい隊を分ける。白根御池からは尾根コースを辿って広河原へ。後続隊は1時間遅れて到着。その後、早川OB、加藤OBは帰京された。
CT)広河原TS(4:25)-二股(5:45-5:55)-bガリー取り付き(7:05)-第4尾根取り付き(8:30)-終了点(11:15)-北岳頂上(11:30-13:15)-広河原TS(14:10)
9月16日(木) 快晴
今日から縦走。テントを撤収してヘッドランプを着けて林道へ向かう。標識から樹林に入って広河原峠へ。踏み跡を快調なペースで登る。峠から尾根上もしばらくは樹林の中。アサヨ峰への登りでペースが落ちるが登りきって頂上で昼食。そこからは岩がちの下り。順調に下って長衛小屋に到着。
CT)広河原TS(4:55)-広河原峠登山口(5:15)-広河原峠(7:15)-アサヨ峰(9:45-10:05) -栗沢山(10:55-11:05)-仙水峠(11:50-11:55)-北沢峠TS(12:40)
9月17日(金) 曇り後雨後曇り
長衛荘の前の登山道から小仙丈尾根を登る。一定のペースで順調に進む。樹林を抜け、小仙丈ヶ岳からはガスで視界があまりない。風が冷たく、頂上から雨具を着て仙塩尾根を行く。早い時間に高望池に到着。水場は踏み跡を西へ2分程下る。
CT)北沢峠TS(5:00)-大瀧の頭(6:50-7:00)-仙丈ヶ岳(9:00-9:20)-高望池TS(11:35)
9月18日(土) 晴れ後曇り後雨
歩き始め、暗くて踏み跡が分かりづらい。樹林の中をひたすら進む。三峰岳で昼食。熊ノ平小屋から一気にペースを上げて樹林の中を駆け抜けるが、新蛇抜山手前で休憩中、2年生1名に朝からあった背中の痛みが悪化し、以降は少しペースを落ち着かせ、雪投沢に到着。
CT)高望池TS(4:55)-野呂川越(6:15)-三峰岳(8:50-9:10)-熊ノ平小屋(10:00-10:10)-新蛇抜山手前(10:55-11:10)-北荒川岳(12:20-12:30)-雪投沢源頭TS(13:10)
9月19日(日) 霧時々雨
昨夜から霧が立ち込めているため、雨具を着て出発。稜線上は終日強い風が西側から吹き付けてくる。塩見岳の頂上に着いても全く展望はない。濡れて滑りやすい岩場の下りをゆっくり慎重に下り、樹林に入ってペースアップ。こんなに天気が優れないのに下りの樹林で5・6パーティー、5,60人位の登山者の行列とすれ違う。快調に本谷山を越えて、三伏小屋へと下る。三伏峠との分岐にはロープが張られ、「三伏小屋幕営禁止」の看板が立てられている。ロープを越えて進む。三伏沢には2張りテントが張られている。小屋とトイレは潰されていた。ここで昼食。じっとしていると寒い。沢を登り、(かつては標識だったであろう)板が転がっているだけの分岐を左へ進み、烏帽子岳へ。稜線上に出るとやはり風が強いが、たいしたアップダウンもなく、快調なペースで飛ばして高山裏に到着。
CT)雪投沢源頭TS(4:55)-塩見岳(6:10-6:20)-本谷山(8:20)-三伏小屋(8:55-9:10)- 烏帽子岳(10:00)-小河内岳(11:00)-板屋岳(12:30-12:40)-高山裏避難小屋TS(13:10)
9月20日(月) 霧一時晴れ
長めの2本で荒川岳の稜線上に出る。今日も風が強く、前岳で雨具の上とグローブを着ける。荒川小屋へ下る頃、一時晴れ間が見える。地図にある、小屋を経由しないトラバースの踏み跡は現在なく、小屋を経由して大聖寺平へ向かう。大聖寺平から少し登った所で昼食を摂り、赤石岳へ順調に到着。目指す大沢岳から先は全く見えない。良いペースで下り、百間洞への下降地点からノンストップで大沢岳まで行く。頂上手前でペースが落ちるが登りきって、更に中盛丸山を越えた先のコルの一番低いところに着いて、小久保と乙山で水汲みに行く。ここで手間取り、時間をロスしてしまう。官物を振り分け、梱包して出発するが、小兎岳を過ぎた先のコルに正しい水場への分岐(石に「水場」と書いてある)があったが既に遅い。通過して、兎岳への最後の150mを登りきり、雨が降り出す前に兎岳避難小屋に到着。
CT)高山裏避難小屋TS(4:50)-荒川前岳(7:15-7:25)-荒川小屋(8:10-8:20)-大聖寺平(8:45)-赤石岳(10:25-10:35)-百間洞(11:55)-大沢岳(13:10-13:20)-中盛丸山先のコル(14:05-15:40)-兎岳避難小屋TS(17:05)
9月21日(火) 霧時々雨
今日も稜線上は風が強い。始めはコルまで慎重に下る。聖岳へは2本で到着。順調に進み、聖平を経て、上河内岳は寄らずに通過する。茶臼小屋への分岐のあたりで雨が降り出す。茶臼岳を過ぎ、雨で荒れた樹林の登山道を黙々と進む。希望峰(仁田岳への分岐)で2度目の昼食。止まっているとやはり寒い。そこから2本で光小屋に到着。小屋には人はいたが、もう営業はしていなかった。テント設営後、ザックを中に入れて光岳を往復した。
CT)兎岳避難小屋(5:00)-聖岳(6:45-6:55)-聖平(8:10)-上河内岳分岐(10:10)-茶臼岳(11:30)-希望峰(12:00-12:15)-易老岳(13:10)-光小屋TS(15:15-15:30)-光岳往復(15:55)
9月22日(水) 霧後曇り後晴れ
光岳登山口まで順調に下る。寸又峡林道もただ黙々と歩き、千頭ダムへの降り口まではほぼ予定通りの時間に到着。ここから2年生1名の体調が優れず、ペースが上がらない。なんとかダムまで下り、その先もゆっくりと進む。3ヶ所のトンネル(地図には2箇所しか載っていない)ではヘッドランプを着ける。一般道へのゲートの手前であたりが暗くなり、ヘッドランプを着ける。真っ暗な中、道路工事中の箇所で落石が落ちてきて一瞬緊張する。止まらんばかりのペースだが、何とか歩き通して既に真っ暗な寸又峡に到着する。
風呂に入った後タクシーを呼ぶが、時間が遅いためか電話に出ない。バス停付近で夜を明かそうと思っていたが、偶然通りかかったタクシーをつかまえ、千頭駅まで行ってステーションビバーク。翌日の始発で東京へ。
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