2003年度 6月合宿(6/15-6/20)
6月15日(日)曇 【島々-二股-岩魚留小屋-徳本峠】
メンバー 小久保、乙山、小倉、北村、三戸呂、早川OB、加藤OB、松本OB
夜行バスを降り、島々で再梱包、朝食を取り出発する。天気は何とか持ちそうである。川沿いの舗装された道を歩き始める。少し行くと砂利道に変わる。釣りをしている人がいるらしく何台か車が止まっている。順調に行くと二股に着く。二股からは林道から山道に変わり、やっと山登りらしくなってきた。川に沿って樹林の中を行く。高巻いている道の足場が悪く少々歩きにくい。木道がかけられているところが何箇所かある。しっかりした木道なのだが、雨が降った後のためか濡れていて滑りやすい。体重移動をゆっくりと一歩一歩行い慎重に歩く。その後、岩魚留小屋に着く。2年生1名が膝の痛みを訴えたため隊を分ける。岩魚留小屋からはだんだんと川の水量も減ってきて上流に来ていることを実感する。さらに登ると川から離れたところを歩くようになり、水の音はしているが川自体は見えない。最後の水場を過ぎてからはジグザグに樹林の中を登っていく。上方には徳本峠と予想される場所が見えてきており、そこを目指してひたすら登る。しばらく行くと、人の声が聞こえてきて、小屋が現れ、徳本峠に到着する。
CT)島々(5:40)-二股(7:40)-岩魚留小屋(11:10-11:30)
本隊;-徳本峠(15:55)
後続隊; -徳本峠(17:00)
6月16日(月)曇後雨 【徳本峠-明神-横尾-涸沢】
メンバー 小久保、乙山、小倉、北村、三戸呂、早川OB、加藤OB、松本OB
食当の遅れにより20分ほど出発が遅れる。明神に向かって下り始める。樹林の中を行く。何箇所か沢に雪が出てきておりトラバースをする。硬いところがあり慎重に通過する。明神に近くなってくると、傾斜がゆるくなり、道幅も車が通れるくらいになってくる。しばらく行くと明神に着き、大きな川に出る。横尾へは幅も広く安定した道を行く。気持ちよさそうな徳沢を過ぎ、横尾に着く。横尾からは普通の山道になる。雨が降り出してきたので雨具を着て歩くが、蒸れて暑い。本谷橋はこの時期は架けられていなく、左岸を高巻きながら進むが急なところがあり、気をつけながら進む。雪が出ているところがあり慎重にトラバースする。雪解け水が流れるのを見ながら歩いていくと雪渓の上に出る。ここで右岸に渡り岩塊からなる斜面を登り、夏道と合流する。夏道を進んでいくが何箇所か雪が出ているところがある。だんだんと地面より雪が出ている方が多くなっていき、その後、雪だけになる。前方に涸沢ヒュッテが見えるようになり、ひたすら登っていくと、涸沢に着く。
CT)徳本峠(5:50)-明神(7:30)-横尾(10:30-11:00)-涸沢(16:00)
6月17日(火)雨後曇 【出発-雪上訓練-上級生雪訓】
メンバー 小久保、乙山、小倉、北村、三戸呂、早川OB、森OB、加藤OB、天野OB、松本OB
食当が40分寝坊し、さらに食事作りも遅れる。雨と風が強いため天気待ちとする。9時の天気図をとるが、期待は持てそうもない。しかし、しばらくすると雨も風も弱まったので雪上訓練をすることにする。昼食をテント内でとった後出発する。北尾根の斜面で雪上訓練を行う。1年生は初めてのグリセードを行い、滑落停止を行う。天野OBが入山される。それと入れ替わりに加藤OB、松本OBが下山される。その後、コンテ、ワンアット、自由歩行を小久保-乙山-北村、小倉-三戸呂-早川OBというグループで行う。自由歩行の後帰幕する。2年生は天野OBとともに上級生雪訓を行い、スタンディングアックスビレイを教わる。夕食後森OBが入山される。
CT)出発(10:15)-雪上訓練開始(10:30)-雪上訓練終了(14:45)-上級生雪訓(15:10-15:50)
6月18日(水)曇 【BC-ザイテングラード取り付き-白出のコル-奥穂高岳-BC】
メンバー 小久保、乙山、小倉、北村、三戸呂、早川OB、森OB、天野OB
天気を心配していたが雨は降っていない。食事は時間どおり出るが、出発が遅れる。速いペースではないが順調に登り始める。後ろを振り返ると、今合宿初めて見る太陽と青空がある。雪は硬いところはなく、急な斜面でも歩きやすい。ザイテングラードに取り付いてからは夏道を行く。ところどころ雪がある。途中から雪の上を歩く。ガスが出ており視界が悪い。稜線がうっすらと見え始め左にトラバースをしていくと白出のコルに着く。奥穂山荘の風車がガラガラと音を立てている。飛騨側からの風が強い。はしごのある岩場を慎重に通過し、登っていくと奥穂高岳頂上に着く。ガスがかかっており、視界は無い。写真をとり、岩陰で昼食を食べた後下山を開始する。白出のコルからザイルをつけて雪の上を下る。ザイテングラードの下部付近の場所から競馬を行い帰幕する。その後、テント張替えを行う。
CT)BC(5:15)-ザイテングラード取り付き(6:45-7:00)-白出のコル(8:10-8:30)-奥穂高岳(9:20-9:45)-BC(11:35)
6月19日(木)曇 【BC-北穂高岳-涸沢岳-BC】
メンバー 小久保、乙山、小倉、北村、三戸呂、早川OB、森OB、天野OB
少し雨が降っている中を出発する。涸沢小屋の脇を通り雪の斜面を登っていく。途中から夏道に入り、ジグザグに登っていく。何箇所か雪が出ているところを通過する。雪が硬い所があり、歩きづらい。その後、岩がちの道を登っていくと、北穂方面と涸沢岳方面の分岐に出る。後少しで北穂に着くと考えながらしばらく行くと、夏道が消え、雪の斜面になっている。傾斜もあるので、Fixを1P張りトラバースする。再び夏道が出てきたのでそれを登っていくと北穂高岳頂上に着く。風が強いので写真をとった後すぐに引き返す。涸沢岳への分岐まで戻り、岩がちの稜線を涸沢岳へと進む。風が強くガスが出ていて寒い。途中岩陰で昼食を取り、進むと涸沢岳頂上に着く。頂上ではガスが消え、昨日まったく視界のきかなかった奥穂の頂上が見える。石島さんの追悼をした後下り始める。白出のコルからはザイルをつけて下り、帰幕する。
CT)BC(5:20)-北穂高岳(10:10)-涸沢岳(14:10)-BC(15:35)
6月20日(金)雨後曇後雨 【BC-横尾-上高地】
メンバー 小久保、乙山、小倉、北村、三戸呂、早川OB、森OB、天野OB
明け方雨と風が強く、テントがしなっている。出発時間に間に合わなかったのでテント撤収と官物梱包の練習をする。その後下山を開始する。歩いているうちに雨と風は収まってきた。入山のときに通った夏道は通らずに、雪渓をそのまま下る。特に危険なところは無い。途中から夏道になる。入山のときより雪が解けている。しばらく行くと横尾に着く。横尾からは速いペースで歩く。途中入山してきた農大とすれ違う。上高地が近づくにつれ一般の観光客の姿が多くなってくる。その後雨の中河童橋を渡り西糸屋山荘前につく。
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