監督 山本宗彦

私たちは、多様化して価値観が迷走する社会の中で登山という行為を通じてブレることのない地に足のついた哲学を継承すべく日々の活動を実践しています。登山という行為は競争ではなく記録を誇ることでもなく、一種の信仰であるといえます。自分達で考え、自分達で決め、自分達で実践するという自治を基盤として、自分達で作ったルールを自分達で守りながらみんなで力を合わせて生きるということを冬山登山という形に具現化すべく活動しています。登山活動は掛け値無しに素晴らしいと思います。誰と競うのでもなく、危険が内在するが故にただ生きるためだけに仲間と力を合わせて全力を尽くすという、他では経験することのできない貴重な経験をつめるはずです。是非多くの若い人が経験してほしいことであり、仲間が増えることを期待しています。

■略歴■
【国外】
1982ボゴダ-峰(5362m)初登頂
1983旧ソ連領パミール高原 レーニン(7132m)&コミュニズム(7495m)登頂
1984カンチェンジュンガ(8586m)南峰8250mまで, 主峰8300mまで
1985マッシャーブルム(7821m) 北西壁初登攀  ブロード・ピーク(8047m)アルパインスタイルで登頂
1987ラカポシ東峰(7010m) 第2登, 1988チョモランマ(8848m) 北西稜より登頂
1995マカルー(8463m) 東稜初登攀

【国内】
1985冬 赤谷尾根-北方稜線-剱岳-早月尾根
1992冬 白馬岳-名剣尾根-欅平-小黒部谷-赤ハゲ尾根-北方稜線-剱岳-早月尾根
1997冬 針ノ木岳西稜-爺ヶ岳
1998冬 水晶岳・赤牛岳-黒部川横断-薬師岳-一稜-薬師岳-折立
1999冬 唐沢岳幕岩-餓鬼岳-燕岳
2000冬 剱岳八ッ峰-四稜
2002冬 剱岳北方稜線:鋲ヶ岳-僧ヶ岳-サンナビキ山-毛勝山-猫又山-馬場島
2003冬 遠見尾根-五竜岳-東谷山尾根-黒部川横断-北仙人尾根-池平山-剱岳-早月尾根
2005残雪期 白ハゲ東稜
2005冬 赤谷尾根-赤谷山
2006冬 早月尾根-剱岳, 2007残雪期 赤ハゲ東稜
2007冬 白萩尾根-白萩山-赤谷山-赤谷尾根(白萩尾根第2登?)


ヘッドコーチ 谷山宏典

なぜ山に登るのか?――私が高校生で山登りをはじめてから現在にいたるまで、何度となく聞かれた質問です。

この質問に対して「そこに山があるからだ」という明快な一言で答えたと言われているのが、1920年代のエベレスト登山で活躍した英国の登山家ジョージ・マロリーです。この言葉は、きっと山を登らない人でも知っているのではないでしょうか。

英文だと“Because it is there”。直訳すると「それがそこにあるから」。で、私が思ったのは「山」と訳された「it」という言葉はもっといろんな意味があるんじゃないかと。

山はもちろん、一緒に登る仲間との絆であったり、頂上から眺める美しい景色だったり、困難なルートを登りきったときの達成感であったり、テントで食べる飯の美味しさだったり……人が山に登る理由は、きっと100人いれば100通りあると思います。それでいいんだと思います。

もしちょっとでも登山に興味があれば、ぜひ山岳部の扉を叩いてください。そして、山岳部の活動に懸命に取り組むことを通じて、あなたにとっての「it」を見つけてください。何があなたの心を動かすのか、分かりません。でも、山には必ずあなたの心を満たしてくれる「何か」があるはずです。

■略歴■
2000白馬北方稜線(日本海親不知-白馬岳)冬期縦走
2001ガッシャーブルム一峰(8068m)・同二峰峰(8035m)連続登頂

 


コーチ 高柳昌央

takayanagi植村直己先輩がこう書かれています。
「もし、あのとき、部屋の扉を開ける勇気がなかったら、いまの僕は無かったと思っている。たった一枚の、あの重く、ススけたトビラが僕の人生を決めた。一枚開けた部屋の中には、すばらしい友達、そして僕の夢あふれる将来があった」(「部報 炉辺8号」)

何事も新しい事にチャレンジするためには最初の一歩を踏み出す勇気が必要です。
ちょっぴり勇気を出して、学生時代に山登りに打ち込んでみませんか。

山に登るルールを決めるのも、登りたい山々を決めるのもあなた自身です。
あなたの目標が人生を作り、あなたの夢を実現させる大きな原動力となります。
ぜひ、扉を開けてみませんか!

■略歴■
特筆すべき登山はありませんが、四季を問わず、山に登っています。特に北海道の日高山脈の山々をフィールドとしています。過去にはアフリカ、ヨーロッパ、インドヒマラヤ、シベリアなどの遠征を経験させていただきました。現在は北海道山岳ガイド協会と帯広植村直己野外学校に所属しています。


コーチ 高橋和弘

今でも心に残っている光景があります。来る日も来る日も深い雪をかき分けて、ようやくたどり着いた黒部別山。私と、そして共にここにやってきた仲間以外に誰一人存在しない世界。目の前には夕日に照らされた剱岳が黄金色に輝き、そこに存在する音は、雪を踏みしめる足音、吹き抜ける風、そして自分の呼吸音が全てでした。日本にこんなに美しいところがあるのか。神の存在をも感じる瞬間でした。また、明大山岳部で登山を共にした仲間と挑んだアンナプルナ南壁、心の底から仲間を信頼し、心を一つにして巨大な壁に挑み得た頂上。そして下山してお互いの顔を見た時に、「自分はこの世に確かに存在する。そしてこのかけがえの無い仲間と出会えて良かった」と心の底から喜びを感じました。そんな感動を味わえる部です。遭難回避を大前提とし、真剣に登山に向き合うこの山岳部で、大学生活を誇れるものにしていきませんか。心からの感動をともに分かち合う日が来ることを、楽しみにしています。

略歴
〔国内〕
1995冬 早月尾根-剱岳 登頂
1998冬 水晶岳・赤牛岳-黒部川横断-薬師岳Ⅰ稜-薬師岳-折立
2000冬 冷尾根‐爺ヶ岳‐鹿島槍ヶ岳‐十字峡‐黒部別山-三ノ窓尾根‐剱岳‐早月尾根
2005冬 槍ヶ岳東稜 
2007冬 白萩尾根-白萩山-赤谷山-赤谷尾根(白萩尾根第2登?)
2012 両神山麓トレイルラン 総合2位 

〔海外〕
1995 ガングスタン(6162m)登頂
1996 K2(8611m)登頂
1997 マナスル(8163m)登頂
1999 リャンカン・カンリ(7535m)初登頂
2001 ガッシャーブルム2峰(8035m)・1峰(8068m)連続登頂
2002 ローツェ(8516m)登頂
2003 アンナプルナ1峰(8091m) 南壁英国ルートより登頂
2012 レーニア(4392m)高校生を引率、登頂

・MOUNTAIN EQUIPMENT サポートクライマー
 


コーチ 石田佳岳

ishida自由に生きる事に憧れませんか?
自由とは自分で決め、自分で責任を取る事に他なりません。
自由に生きるとは、人生をコントロールしきる事に他ならないと私は考えてます。
自由に憧れながら、常々言い訳をして生きていないでしょうか?
出来ない理由・やらない理由を、環境や他人のせいにしていないでしょうか?
無いものねだりをしてないでしょうか?
自分で責任を取るのは厳しい事ですが、全て自分事と思えた時に、本当に自由になるのでは無いでしょか?
山はそんな人生を歩む為の成長の機会を与えてくれる素晴らしい相手です。
自然は言い訳をさせてくれません。
厳しい環境で、自分の力の及ばない相手に対して真摯に相対していく中でとても素晴らしい経験ができ、今後の長い人生を自分でコントロールする為の多くの事を学べるでしょう。
山岳部で共に切磋琢磨し、与えられてこなすだけの、言い訳をするだけの、他に依存した人生を歩む事無く、自分の人生を自分のものとして自由に生きましょう。
私もまだまだこれからです。共に成長していきましょう。

■略歴■
1999年度山岳部 卒部

 


コーチ 松本浩

出身が群馬の私は、上毛三山(赤城、榛名、妙義)を初めとし、遠くは遅くまで残雪が白く見える上越の山々や浅間山などを毎日見て過ごしていました。しかし、高校時代は化学部に所属しており、運動とも無縁でした。大学に入学した際に山岳部に勧誘されたのがきっかけで登山を始め、あこがれていた山々に実際に踏み込むことができるようになりました。下から眺める山もきれいですが、山頂から見渡す景色もすばらしいものばかりです(天気が悪く全く見えないこともありますけれど…)。一緒に登る仲間が増え、人の輪が広がることも登山の大きな魅力だと思っています。

■略歴■
2002ローツェ(8516m)登頂
2003アンナプルナ-(8091m)
2006山田昇記念杯登山競争大会 35歳以下 5位
2007山田昇記念杯登山競争大会 35歳以下 3位, 白萩山・白萩尾根冬期第2登(と思われる)
2008カナダ・バガブー山群, 山田昇記念杯登山競争大会 35歳以下 5位

 


コーチ 佐々木理人

takayanagi
みなさんこんにちは!
大学生活では様々なこと学んで様々経験を積んでいます。
今こちらをご覧になっている方は、何かしら山岳部に興味を持って見ていただいているのかと思います。
山登り自体はとてもシンプルですが、深く知るほど歴史や分野が細かく分かれおり一つの体系をなしています。
明治大学山岳で活動しているのは、その中でも「縦走」と言われる登山が中心です。
また、厳冬期の山々を目標とした年間の活動であるため、充実感と達成感を得られることを保証します。
しかし、そのためには日々の努力が大切です。
はじめは何も分からないかも知れませんが、頑張って続けください。
山岳部に入ると学問以外の人間力が養われ、卒業後の社会での大きな自信となります。
なので、山岳部の諸先輩方は高所登山はもちろん大手企業でリーダー的な中心となって活躍される方を多く輩出しています。
<登山関係>
2008年 4月 明治大学体育会山岳部入部
2008年 1月 厳冬期早月尾根 劔岳登頂
2010年 1月 厳冬期北方稜線へ挑戦
2011年 1月 蓮華岳東尾根より蓮華岳登頂
2011年 6月 北米最高峰デナリ山 登頂 
2012年 3月 明治大学卒業
2012年 6月 北アルプス無補給200km縦走
2013年 9月 K2(8611m)へ挑戦。7000m付近で雪崩に遭遇し敗退
2015年 3月 アイランドピーク(6160m)へ挑戦し登頂

<仕事関係>
現在web制作に従事している。
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リンク先:VENTURELABO
リンク先:Froh-アウトドアの情報と商品が集まるサイト-
その他多数制作実績あり