2005年度 谷川岳個人山行(6/20)
メンバー:矢口 早川OB 天野OB
6月19日
メンバー 矢口 早川OB 天野OB
天野OBと新宿で合流し水上駅へ向かう。水上駅からは早川OBの車に乗せていただき天神平ロープーウェイセンターに行き、そこで一泊する。
6月20日 曇後雨後曇 【一ノ倉沢出合駐車場-中央カンテ取り付き-一ノ倉尾根-一ノ倉岳-谷川岳-肩の小屋-巌剛新道出口】
メンバー 矢口 早川OB 天野OB
4時に起床し一ノ倉沢出合駐車場まで車で移動する。駐車場でハーネス、ヘルメットをつけ出発する。途中テールリッジが前日の雨の影響で濡れていたため多少ペースが落ちたが取り付きに着く。
1P 35m
支点が1つしか見つからず、ハーケンを打つ。バンドを右へ数m行った所で本来のスタートの支点を見つける。トラバースするが染み出しがひどく滑る。逆層のフェースを慎重に直上する。
2P 40m
細かいフェースからスラブを登る。スラブでは草付で濡れているため体感では-級より上に感じる。染み出しがひどく所どころ水が足元を流れている。 2P目は落石の集まる危険地帯で、先行者がいる場合は特に注意が必要である。
3P 20m
スラブからバンドを左に登り、カンテを目指す。カンテへの基部の終了点でピッチを切る。
4P 40m
40mカンテを直上する。傾斜が増してくるがカチホールド、フットホールドが豊富にあるため苦労することなく登る。
5P 35m
日光が出てきたため岩が乾燥し、登りやすくなる。カンテからルンゼをぬける。このピッチは特に浮石が多く、ホールドを掴む前に岩を叩いて確認しながら慎重に登る。
6P 40m
スラブを10mほど登った後、チムニーからフェースへぬける。チムニーの内部は濡れていてとても滑りやすい。慎重にキョン足や体を岩に押し付けながら登る。
7P 40m
フェースを右に登る。ピッチ上に浮石が多くビレイ中、登攀中、常時小石が落ちてきて気がぬけない。
8P 30m )
右にトラバースし傾斜の急なフェースからハングを右に越し凹角を左に登るが、凹角の途中でエイリアンが引っかかり回収にとまどる。何とかエイリアンを回収するがこのピッチだけで1時間近くかけてしまう。
9P 30m
凹角内部のクラックを左に登り、草付に出る。
10P 40m
階段状の草付スラブを登攀中、雨が降り始めたため急いで登る。
11P 40m
雨が本格的に降ってくる。烏帽子岩の基部をトラバースしさらに脆いルンゼを登るが、逆層の岩と雨の影響で泥がホールドを覆い滑る。草と脆い岩を押さえつけながらだましだまし登り、左の草付へトラバースした所で終了となる。
登攀中に雨具を着ることができなかったため、登攀終了後上部の安定したところで雨具を着る。時間が差し迫ってきたので急いで一ノ倉尾根を登る、途中5ルンゼの頭で1ピッチザイルを出す。その後、一ノ倉岳、谷川岳と順調なペースで進み肩の小屋で遅い昼食を摂った後、巌剛新道を下った。。